ハクマン 部屋と締切(デッドエンド)と私 第42回
独創的なほど怒るのが
編集者という奴である
漫画家も同様であり、徹夜して原稿を仕上げることが美しいなどということはなく、ましてそうやって描いた漫画ほど面白いということはないのだ。
他の仕事と同じく、効率的に時間の余裕をもって終わらせるにこしたことはない。
よって今大事と言われているのが「タスクマネジメント」である。
このタスクマネジメントは、仕事をしている人はもちろん、家事など何らかやるべきことがある人、つまり無職以外には関係がある話だ。
だとしたら私が一番「部外者」としてまず部屋を出て行かなければいけない気もするが、関係ある体で調べてみたので、やるべきことがあるという人は参考にしてみて欲しい。
タスクマネジメントが出来れば、仕事が計画通りに終わることはもちろん、仕事が終わらないという不安や焦りがなくなり、ゆっくり休む時間もとれ、社会的信用度も上がるというように、良いことしかないのだ。
ではタスクマネジメントをするために何をしたら良いかというと、まず「やるべきことを全てリストアップすること」だそうだ。
いきなり難問である。
作家であれば、まずその月の連載数とかスポットの仕事数、そしてそれらの締め切りを把握することだ。
正直私は現在自分が連載を何本持っているかを把握してない。
まずそれを明らかにするところからだというのはわかっているのだが、そこには「把握した時点で死ぬ」という看過できないリスクが潜んでいる。
関東ローム層レベルの多重債務者や、クソデブの方ほど、己の借金総額や、体重を正確に知らないことが多いものだ。
知らなければ返済もダイエットも始まらないことはわかっているが、正確な数字を知った瞬間人生の方が終わりそうで怖いのである。
おそらく私のコラムを読みに来ているようなボンクラはこの「現状把握」の時点で9割死んだと思うが、一応残り0.5割のために話を続けさせてもらう。
ちなみにあとの0.5割は「無職には関係ない」の時点で帰った。
やるべきことがわかったら、今度はそれに「優先度」をつけていく。何からやるべきかを把握することにより仕事の漏れや「何から手をつけて良いかわからん」と虚空を見つめる時間も減るのだ。