【ミステリーだけじゃない!】宮部みゆきのおすすめ作品5選

長い間作家と敷いて人気を維持し、多くの傑作を発表し続けている宮部みゆき。作品はドラマ化や映画化されているものも多くあります。ストーリーの面白さに加えて細かい人物描写にも定評があります。リアルなキャラクター描写と緻密な物語世界に一気に引き込まれてしまいます。

長い間人気作家として、多くの傑作を発表し続けている宮部みゆき。作品はドラマ化や映画化されているものも多くあります。宮部みゆき作品は、ストーリーの面白さに加えて細かい人物描写にも定評があります。リアルなキャラクター描写と緻密な物語世界に一気に引き込まれてしまいます。

誰か

誰か
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4167549069

大手コンツェルン会社の会長運転手が、歩いて自宅へ帰る途中で自転車にひき逃げされ死亡するところから物語は始まります。犯人は逃亡したまま捕まっていないため、死亡した運転手の2人の娘は犯人逮捕の助けになればと生前の父についてまとめた本を書くことに。そしてそこの広報室で働く会長の娘婿に協力を依頼します。娘2人に協力することになった主人公が、運転手の過去について調査を始めると事件とは別の意外な秘密が明らかになっていきます。

模倣犯

模倣犯
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4101369240

公園で女性の片腕とハンドバッグが発見され、やがて発見されたバッグは失踪中の女性のものだと判明します。しかし片腕はその女性のものではないと犯人がマスコミに連絡をします。そして殺人は繰り返され、犠牲者が増えていきます。大切な家族を殺害されて苦しむ遺族、犯人に翻弄されながら事件の捜査を進める警察、事件を報道するマスコミなど事件に関わるたくさんの人物や要素が細かく描かれます。犯人は途中で明かされますが、その後もストーリーは続いていきます。物語は3部構成となっており、類のない長編作品になっています。

ブレイブストーリー

ブレイブストーリー
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4043611110

この作品は、現実の世界ともうひとつの世界が描かれたファンタジー冒険小説となっています。第1部は現実の世界です。主人公は小学5年生のわたる。ある日、わたるの父親が、愛人と暮らすために家を出て行ってしまいます。そして第2部で登場するのが、現実とは違うもうひとつの世界です。家の近所にある、幽霊が出るという噂のあるビルは、もうひとつの世界へとつながっていて…。10歳の少年が不思議な世界で、冒険を繰り返しながら成長していく物語です。

レベル7

レベル7
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4101369127

謎の言葉を残して失踪した女子高生、記憶を消された男女、レベル7というキーワード。記憶を取り戻そうとする男女と失踪した女子高生を探す女性カウンセラー、2つのストーリーが交錯し、はじめはすべてが謎だらけ。しかし物語が進むにつれて、面白いように謎が解けていき、衝撃のラストシーンへとつながっていきます。スピード感のある展開でどんどん読み進めていける作品となっています。宮部作品の中でも最も人気の高い作品のひとつです。

火車

火車
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4101369186

消費者金融という社会問題、カード地獄の恐ろしさが描かれている作品です。主人公は怪我により休職中の刑事、本間俊介。本間は親戚の男に失踪した婚約者、関根彰子を探してほしいと依頼されます。調べてみると彰子が自己破産していたことが明らかになります。そして彰子になりすましている別の女の影。借金地獄へとはまっていく人生、そしてその地獄から逃れるためにさらに愚かな行為を繰り返し…。借金に翻弄される人生の恐ろしさを思い知らされる作品です。

最後に

どれもスピーディーなストーリー展開で、あっという間に読みきってしまうものばかりです。宮部作品というとシリアスなミステリーのイメージが強いかもしれませんが、ファンタジー作品や時代小説まで幅広く描かれているのでいろんな作品を楽しんでみてください。

初出:P+D MAGAZINE(2016/11/30)

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