エッセイ連載

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武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
修学旅行リピーター 先日、母校で講演会を行うことになったため、宇治の実家に帰った。コロナの影響もあり、京都に行ったのは随分と久しぶりだった。今回の帰省の私の目的は二つ! 一つは勿論、講演会。そしてもう一つは緊急事態宣言中に出来なかった京都取材を行うことだった。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年10月×日 第2子の出産予定日が、約1か月後に迫っている。妊娠の経過は大変順調だ。だけどお腹の中の胎児は、毎日命の危機にさらされている(矛盾)。──というのも。娘が、私の膨らんだお腹の上に乗るのにハマっている……。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
修学旅行リピーター 先日、母校で講演会を行うことになったため、宇治の実家に帰った。コロナの影響もあり、京都に行ったのは随分と久しぶりだった。今回の帰省の私の目的は二つ! 一つは勿論、講演会。そしてもう一つは緊急事態宣言中に出来なかった京都取材を行うことだった。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年9月×日 もうさんざんだった。先日、突然、夜中に2回も吐いた。いや、娘ではなく、私が。2度の妊娠によるつわりでも一切吐かず、インフルエンザで40度の熱を出しても食欲が減らず、そもそも小学生の頃以来約20年間嘔吐したことがなく...
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
椅子難民 在宅ワーカーにとって最も大切な仕事道具……それは、椅子である!コロナ禍になるより前から、私はずっと在宅ワーカーだ。在宅ワーク上級者と自称してもいい頃合いかもしれない。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年8月×日 我が家のテレビのチャンネルは、ほとんど常時、NHKのEテレに固定されている。娘が起きている間、子ども向け以外の番組を見ることはない。娘が生まれる前までは...
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
作家、家を探す。 家探しって、楽しいけどめんどくさい。大学を卒業して上京するまで、私はずっと京都府宇治市の実家に住んでいた。宇治はかなり住みやすい街だ。買い物には困らないし、自然も多いし、近くには文化遺産もあるし。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年7月×日 Q. 最近、1歳5ヶ月の娘が、玄関から自分の靴を何度も持ってくるようになりました。これはどういう意味でしょう? A. 「お散歩に行きたいな〜」という意味です。 Q. それでも私が椅子から動かないと、娘は玄関に引き返し、今度は片手に自分の靴、もう片方の手に私のサンダルを持って戻ってきます。さて、これはどういう意味でしょう?
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
推しとは何ぞや 二十代前半の頃、「好きなアイドルや俳優はいないの?」とよく聞かれた。そしてその度に「いや~、いないですねぇ」と面白みのない返事をしてきた。私の周りにいる女たちは、ジャニーズや舞台俳優を追いかけている人が多い。推しを追いかけている人間は輝いていて、何だか人生が楽しそうだ。推しの為にスケジュールを組み立て、推しによる供給が日常の刺激となっている。私だって推しが欲しい。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年6月×日 先日、乳幼児がいる友人の自宅に複数人でお邪魔して、子ども同士を遊ばせる機会があった。うちの1歳の娘はひとり遊びが大得意だ。普段一緒にいても、私が仕事をしていて、全力で構ってあげられない時間が多いからかもしれない(ごめんね……)。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
フラグの恩返し 2021年の6月からウルトラジャンプで『花は咲く、修羅の如く』という漫画連載が始まった。放送部を題材にしたお話で、原作担当が私、漫画担当がむっしゅさんだ。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年5月×日 やられた。とうとうやられた。今、私の目の前には、小説の連載原稿のゲラがある。見開きページの左下半分。文芸誌のレイアウトに合わせて綺麗に並んだ文字の上を、縦横無尽に走る幾本もの黒い線……。無論、犯人は娘である。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
特効薬:リングフィットアドベンチャー 小学校の頃、通知表の体育の評定は大抵ろくなもんじゃなかった。運動が嫌いだったからだ。私の母親の教育方針の中にはいくつか奇妙なものが紛れ込んでいて、その内の一つに「ドッジボールが強ければ小学校生活はなんとかなる!」というものがあった。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年4月×日 「赤ちゃん」とはいつまでを指すのか、ふと気になって調べてみた。どうやら正確な定義はないらしい。生後28日未満を新生児、それ以降の0歳児を乳児、1歳から小学校入学前までの子どもを幼児と呼ぶことだけが、母子健康法で決まっている。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 恋とはどんなものかしら。噂によると、心臓のドキドキが抑えられず、頭からそれが離れない。寝ても覚めてもそれのことばかり考えてしまって、やらなきゃいけないことまで手に着かない。息苦しさが募っていって、だけどそれがあることにホッとしている自分もいる。こういう存在に私は心当たりがある。ずばり、「締め切り」だ!
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年3月×日 「子育てエッセイの依頼とか、来ないんですか?」2020年2月。産後2週間健診で、助産師さんから突如、そんなことを言われた。私が出産したのは規模がそこそこ大きい病院で…
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
昔からジェットコースターが苦手だった。高いところから急降下する時の、あのふわっとする感じが好きじゃない。でも、屋内のジェットコースターは好きだ。「武田の乗れるやつと乗れないやつの基準ってなんなん?」と友人に聞かれた時には、「落ちた時に死にそうなやつは乗れない」と答えた。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 ──おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)初めてこの文章に触れたのは、確か小学生の高学年の頃だった。フランス人飛行士であり作家でもあったアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名作小説『星の王子さま』の一節だ。