エッセイ連載

辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年6月×日 先日、乳幼児がいる友人の自宅に複数人でお邪魔して、子ども同士を遊ばせる機会があった。うちの1歳の娘はひとり遊びが大得意だ。普段一緒にいても、私が仕事をしていて、全力で構ってあげられない時間が多いからかもしれない(ごめんね……)。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
フラグの恩返し 2021年の6月からウルトラジャンプで『花は咲く、修羅の如く』という漫画連載が始まった。放送部を題材にしたお話で、原作担当が私、漫画担当がむっしゅさんだ。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年5月×日 やられた。とうとうやられた。今、私の目の前には、小説の連載原稿のゲラがある。見開きページの左下半分。文芸誌のレイアウトに合わせて綺麗に並んだ文字の上を、縦横無尽に走る幾本もの黒い線……。無論、犯人は娘である。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
特効薬:リングフィットアドベンチャー 小学校の頃、通知表の体育の評定は大抵ろくなもんじゃなかった。運動が嫌いだったからだ。私の母親の教育方針の中にはいくつか奇妙なものが紛れ込んでいて、その内の一つに「ドッジボールが強ければ小学校生活はなんとかなる!」というものがあった。
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年4月×日 「赤ちゃん」とはいつまでを指すのか、ふと気になって調べてみた。どうやら正確な定義はないらしい。生後28日未満を新生児、それ以降の0歳児を乳児、1歳から小学校入学前までの子どもを幼児と呼ぶことだけが、母子健康法で決まっている。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 恋とはどんなものかしら。噂によると、心臓のドキドキが抑えられず、頭からそれが離れない。寝ても覚めてもそれのことばかり考えてしまって、やらなきゃいけないことまで手に着かない。息苦しさが募っていって、だけどそれがあることにホッとしている自分もいる。こういう存在に私は心当たりがある。ずばり、「締め切り」だ!
辻堂ホームズ子育て事件簿
2021年3月×日 「子育てエッセイの依頼とか、来ないんですか?」2020年2月。産後2週間健診で、助産師さんから突如、そんなことを言われた。私が出産したのは規模がそこそこ大きい病院で…
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
昔からジェットコースターが苦手だった。高いところから急降下する時の、あのふわっとする感じが好きじゃない。でも、屋内のジェットコースターは好きだ。「武田の乗れるやつと乗れないやつの基準ってなんなん?」と友人に聞かれた時には、「落ちた時に死にそうなやつは乗れない」と答えた。
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 ──おとなは、だれも、はじめは子どもだった。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)初めてこの文章に触れたのは、確か小学生の高学年の頃だった。フランス人飛行士であり作家でもあったアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの名作小説『星の王子さま』の一節だ。
スピリチュアル探偵
折しものコロナ禍で、人々の働き方や生活様式は大きく変わりました。僕のような物書き稼業の者にしても、取材や打ち合わせがオンライン化され、移動の負荷は少なからず軽減されています。 そうして
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 正常性バイアスという心理学用語がある。自分にとって都合の悪い情報を軽視したり、何か予想外のことが起きた時にあくまで日常生活の延長上の出来事だと思い込もうとしたりする人間の特性のことだ。私は
ハクマン52回
現在2度目の緊急事態宣言が発令されているはずである。とは言っても、我が県は政府に最後まで忘れられている47都道府県目の座を、いつも鳥取あたりと競っている強豪県なので当然発令されていないのだが
ハクマン第51回
これが今年一発目の記事である。 しかし私の仕事は12月31日の17時に納まり、1月1日の0時18分には始まっていた。 これは仕事が忙しいからというわけではなく、もっとタイトにやれ
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
「響け!ユーフォニアム」のアニメが放送されていた2015年、私は人生の岐路に立たされていた。そう、就職活動である。アニメ化したら専業作家で問題ないだろうという気持ちと、いやいや人生そんなに上
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 子供の頃、バタービールを飲んでみたかった。バタービールとは「ハリー・ポッター」に登場する飲み物で、映画の中ではハーマイオニーが口元に泡でひげを作っていた。ビールジョッキに並々とつがれた温か
武田綾乃「おはようおかえり 京は猫日和」 第4回「思い出の京の味」
 偽電気ブランをご存じだろうか。森見登美彦さんの小説『夜は短し歩けよ乙女』に登場する架空の酒である。私はそもそも電気ブランを知らなかったので、初めて小説を読んだ時には偽のつかない電気ブランも
今、世間は鬼滅の刃の映画とおばさんの復権希望おじさんの話で持ちきりである。ちなみに私の言う「世間」というのはツイッターの事であり、世間一般の遥か下流に位置する集落の話なのでご注意いただきたい
私は漫画家を目指すことを親に止められた口である。 何故もっと本気で止めてくれなかったのか。おそらく「暴力」や「投薬」を使わなかったのが敗因だろう。 しかし、今お子さんがユーチュー