滞米こじらせ日記〜愛しきダメな隣人たち〜【目次】

滞米こじらせ日記〜愛しきダメな隣人たち〜【目次】


滞米こじらせ日記

を読む
世界に目を向けてみれば、
あなたの悩みなんてちっぽけかも。
アメリカ発、こじらせまくりの
新感覚エッセイ、連載スタートです!

を読む
よく電話をかけてくる友人の一人、ポール。
彼の心労が、ほかの誰よりも
身につまされるのはなぜだろう──。

を読む
流されやすいポールは、
ついにスジョンと結婚してしまう。
嚙み合わない歯車を
ことばのせいにしているうちはよかったが……。

を読む
何度も離婚を考え、
そのたびに思い留まってきたポール。
気づけば25年の月日が経ち……。

を読む
夫から「ハンナを愛してしまった」と告白され、
友人でもあるハンナからも、
離婚を迫られたスジョンは……。


滞米こじらせ日記

を読む
ジュリアとモニカとわたしは、
いつもいっしょにいた。
20代のころ、適度な距離を保って
付き合っているあいだは……。

②を読む
いつもいっしょにいたジュリアとモニカとわたし。
あるときジュリアにのっぴきならない事情が生じて!?

③を読む
ジュリアの彼氏・幸太は、
大食漢のゴーストバスター。
仏さまのように器の大きい人物だったが……。

を読む
寝たきりになってしまった
ジュリアの彼氏・幸太。
ジュリアの必死の看病もむなしく……。

を読む
看病するジュリアを励ます一方、
距離が離れてしまったモニカを思い出す。
第2話、ついに最終回!


マネー・ア・ラ・モード

を読む
元女優のブロンド美女で、
ハーバードの博士号を持っていて、
裕福な育ちのイレーネが、
「幸福は幻にすぎない」と言う。
誰にとっても悩ましい、第3話スタート!

を読む
美人でお金持ちのイレーネだが、
近くにいると聞こえるのはため息ばかり。
家族のなかにいろいろな問題が
あることがわかってきて……。

を読む
お金持ちは幸せなのだろうか?
イレーネの弟たちにも
お金と家族の悩みがあることが判明して──。

を読む
「ペーパーの上ではパーフェクトなのよ」
70歳ほどの男と付き合うジェンナ。
ずるずると関係を先延ばしにした結果は?


滞米こじらせ日記 目次

を読む
中国生まれのユダヤ教徒で、
怪しい風貌だったハーヴェイ。
裏でアメリカ社会を牛耳るようになったと聞いて、
久しぶりに会ってみると……。

を読む
知れば知るほど
わからなくなる人たちに振り回され、
馬車ウマのように働く
自分に嫌気が差してきて⁉︎

を読む
どこからどう見ても、
ちゃらんぽらんで
胡散臭く見えるハーヴェイ。
綾音さんにはまったく違って見えるようで――。

④を読む
得体のしれない3人の謎がとけはじめたのは、
「南京虫問題」がやっと終結した、
ある平和な週末のことだった──

を読む
不可解だと思っていた3人組には、
寄り添い合うだけの悲しい理由があったのだ。


鳴きまね名人

①を読む
みんな、アメリカに何かを期待してやって来る。
30年以上不法移民として
皿洗いを続ける寅之助さんも、その一人だ。
を読む
いつもニコニコしている、
鳥の鳴きまねが上手な笑田さん。
定年後、アメリカへやってきた事情とは?

を読む
夏になるとニューヨークへやって来る笑田さん。
彼がふにゃふにゃとぼやいた独り言が、
心に突き刺さって忘れられない。


滞米こじらせ日記

を読む
世の中には壮絶な人生がごろごろころがっている。
ハーレムの子供保護センターにいた日本人女性も、
いろいろな心痛を抱えて生きていた。

を読む
7つのとき、神様と決別してから、
わたしはいつしか魔法も奇跡も信じない大人になった。
けれど、周りにはいつも「信じる人」がいた。

を読む
大学時代の同級生でもある神父と飲みに行った。
彼はアルコールが入ってもなかなか心を割らない。
立場から生きる人生というのは、なかなか難儀なものだ。

を読む
あのマザー・テレサも神の存在を疑っていた。
彼女のことばの破片が、
心にぷすぷすと突き刺さる。


第7話

を読む
ミスター・アロンソンはひねくれていて
気難しい80代後半の長老。
かすめて出し抜くようなジョークに
慣れるには時間がかかる。

を読む
カゲロウには口がない。
産卵すると、摂食することもなく、
そのまま死んでいく。
カゲロウは何のために生きるのだろうか。

を読む
年を取ったら、わたしも
日本に帰りたくなるのだろうか。
そして、わたしは
どんな死に方をするのだろう。

④を読む
時間は止めどなく過ぎていき、
人生は、指の間から
こぼれ落ちる砂みたいに、
サラサラと流れ落ちていく。

を読む
もし死後の世界があるなら、
ミスター・アロンソンは今ごろ、
答えが得られて納得しているに違いない。


目次

を読む
通っていた教会に併設された幼稚園には、
三郎さんという用務員のおじさんがいた。
わたしは窓越しに、
よく三郎さんを見ていた――。
を読む
三郎さんは、刑務所にいたことがあるらしい。
ヒョウタン池でゼニガメを飼う三郎さんは、
そんな悪人には見えなかった。
を読む
みんながくたびれた感じで
仕事をする高柳商店で、
三郎さんだけが、いそいそと動き回っている。

を読む
ある昼下がり、
社長が珍しく怒鳴り声を上げた。
目線の先には三郎さんがいて…。
を読む
よい条件の転職を、
「せっかくですが、いいです」と断る三郎さん。
使命感に燃える私は説得をし続けた。

を読む
三郎さんは、長年働いた高柳商店を辞め、
私と同じ職場で働き始めた。
しかし1ヶ月が経つころ、私は人事に呼ばれて…。

を読む
不思議な話だけれど、三郎さんの周りには、
表の世界とは別の時間が流れている。
「滞米こじらせ日記」、惜しまれながらの最終回!

▲NEW!2018.6.13更新

桐江キミコ(きりえ・きみこ)

米国ニューヨーク在住。上智大学卒業後、イエール大学・コロンビア大学の各大学院で学ぶ。著書に、小説集『お月さん』(小学館文庫)、エッセイ集『おしりのまつげ』(リトルモア)などがある。現在は、百年前に北米に移民した親戚と出会ったことから、日系人の本を執筆中。