特集

『この本を盗む者は』深緑野分/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 中世のヨーロッパで写本がとんでもなく高価だった頃、書物には呪いがかけられていたという。本を盗んだ者、借りて返さない者には容赦なく災いが降りかかることが願われた。この本を盗む者は──。本の街として知られる読長町(よむながまち)の御倉館(みくらかん)は、書物の蒐集家が建てた巨大な書庫だ。以前は公共図書館のように住民が自由
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『逆ソクラテス』発売のおよそ10日前。私は自身の日記にこんなことを書いていました。2020年4月13日。『逆ソクラテス』の発売を延期するか否か、役員や編集長と深夜に電話で相談。無事発売されてほしい。『逆ソクラテス』発売に向けて宣伝施策の準備が真っただ中だったその頃、日本では東京都を含む7都府県に緊急事態宣言が発令されて
『オルタネート』加藤シゲアキ/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 悪意が溢れる時代に、現代的でありながらも、あくまで等身大の青春を描いてみせる。その真っ当であることを恐れない姿勢こそが『オルタネート』、そして加藤シゲアキという作家の最大の魅力であると思います。小説の内容を乱暴に要約してしまうと「高校生限定のマッチングアプリがもたらす男女の人間模様を描いた群像劇」とでも言い表せるので
「あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな」『推し、燃ゆ』がどんな人を描いた物語なのか、端的に表しているのが本文中のこの文章だと思います。学校で
『お探し物は図書室まで』青山美智子/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 私は一昨年、ポプラ社に転職してきました。前の会社で長らく小説の編集をしていたのですが、産休後、別の部署へ異動となり、二年ほど腐った生活を送っていました。今作の三章の主人公と同様、心身ともに不安定な日々でした。本に関われないことが悲しくて、大好きだった書店に行くことも、小説を読むことも、辛くてできない時期が続きました。
『犬がいた季節』伊吹有喜/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『犬がいた季節』は、著者である伊吹有喜さんの母校、三重県立四日市高校を舞台に描かれた青春小説です。実際に高校で生活していた犬をモデルに、その視点を交えながら18歳の迷いや決断、友情や恋などを瑞々しく綴っています。背景となる時代は昭和の終わりから平成の12年間と、時は流れて令和の始まりまで。第1話の女子高生は手紙で気持ち
劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」主要キャスト特別座談会〈新しい創造のかたち〉vol.3
 劇団四季で上演中のオリジナル・ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の主演俳優(ベン・田邊真也さん、タング・斎藤洋一郎さん、長野千紘さん、生形理菜さん、渡邊寛中さん)5名による座談会
劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」主要キャスト特別座談会〈新しい創造のかたち〉vol.2
 東京・自由劇場で公演中の劇団四季オリジナル・ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』。主人公ベン役の田邊真也さん、ロボット・タング役の斎藤洋一郎さん、長野千紘さん、生形理菜さん、渡邊寛
劇団四季「ロボット・イン・ザ・ガーデン」主要キャスト特別座談会〈新しい創造のかたち〉vol.1
 昨年10~11月に劇団四季の16年ぶりの一般向けオリジナル・ミュージカルとして上演された『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(台本・作詞:長田育恵、演出:小山ゆうな、作曲・編曲:河野伸)。原作
『十の輪をくぐる』刊行記念対談 辻堂ゆめ × 荻原 浩
小説家にとって一番大事な才能。  全てのパズルが最後にピタッとはまるウルトラCの着地に成功した、今春刊行の連作ミステリー『あの日の交換日記』がスマッシュヒットを遂げ、辻堂ゆめはミステリ
SPECIAL対談『セイレーンの懺悔』ドラマ化記念 中山七里 × 新木優子
 報道の世界のリアルに鋭く斬り込んだ、中山七里さんの社会派ミステリー『セイレーンの懺悔』が10月、WOWOWで実写ドラマ化されます。主人公の報道記者・朝倉多香美を演じるのは人気上昇中の女優、
ショートストーリー『ロボット・イン・ザ・パンデミック』全文先行公開!
 シリーズ第1弾『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の劇団四季によるミュージカル開幕(2020年10月3日、自由劇場)がいよいよ迫り、それに先立ち9月8日には、待望のシリーズ第4弾『ロボット・イン・ザ・フ
「おいしい小説文庫」がOPENします!
「食」に関する新レーベル「おいしい小説文庫」が創設されました。3ヶ月ごとに、3、4作品の刊行を予定しています。初回ラインナップ3作品は、6月5日より店頭に並びます。どの作品も著者が手塩にかけた一品です
kandasan_nakaesan
「読み終えた次の日、わたしは仕事場へ向かう車の中で妹(マネージャー)にこう言った。『シャドウ』絶対読んで!」(解説より) 女優の姉を支える付き人の妹の葛藤と自立を描いた神田茜さんの『シャドウ』。同作に
ikematsusan
1992年度の小学館漫画賞(青年漫画一般部門)を受賞した漫画家・新井英樹の連載デビュー作『宮本から君へ』が、1990年生まれの池松壮亮主演作として、テレビドラマシリーズ(2018年/テレビ東京系)に続
伊藤朱里 × 島本理生 『きみはだれかのどうでもいい人』刊行記念対談
 有能で完璧主義の25歳の正職員から、噂話が大好きな50代パートの既婚女性まで。世代も役職も異なる4人の同僚女性を描いた伊藤朱里さんの新刊『きみはだれかのどうでもいい人』が発売されました。直木賞作家の
natsukawa_nagatsuki_
人は生死の境界線をも越えた無数の繋がりの中で生きている  長野県で地域医療に従事する医師である夏川草介は、2009年に様々な患者と向き合う内科医の姿を描いた『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞
☆スペシャル対談☆ 角田光代 × 西加奈子  [字のないはがき]と向きあうということ。vol. 4
vol.4  しずかに。 角田 西さんの本で、西さんご自身が、装丁の絵を描いていない本もあるんですか? 西 あります。でも20作近く出してるけど、3~4冊ぐらいだと思います、自分の絵じゃないや