むちゃぶり御免!

むちゃぶり御免!書店員リレーコラム*第5回
 実はわたし共感力にはてんで自信がなくって本を読んで泣くことはめったにありません。しかしそんなわたしさえも落涙せしめた本が一冊ここにありますゆえ、きょうはこちらをご紹介いたしましょう。森絵都さんの『DIVE!!』という作品です。泣ける本が読みたい、そうおっしゃるあなたはこれまで難病モノ、切ない三角関係モノ、動物モノ、家
むちゃぶり御免!書店員リレーコラム*第4回
 漫画『幽☆遊☆白書』に、仙水忍という性格のひん曲がったキャラクターがいる。人間の暮らしを守るために悪い異界のものたちと対峙する霊界探偵の任を負っていた彼は、ある日「守るべきだった人間」が「絶対悪だった異界のものたち」に対して残虐非道を働いている現場を目撃してしまい、そりゃもう見事に闇堕ちする。人間は汚い、人間は残酷だ
むちゃぶり御免!書店員リレーコラム*第3回
 九年前の夏、私は病院のベッドで天井を眺めていた。起き上がることはもちろん、寝返りすら打てない二週間、私の頭の中を占めていたのは絶望である。交通事故で右腕を骨折した上に神経を損傷し、肘から先はほとんど動かすことができなかった。右手が動かない未来を考えてみると、私は大人としても母親としても全く役立たずであるように思われた
むちゃぶり御免!書店員リレーコラム*第2回
 積読から解放される日は来るのだろうか。読むペースをはるかに超えて買ってしまうので、未読の本が溜まり続ける一方だ。いつか読む、と思って買ってもそのまま2~3年経過して気が付けば文庫化されていたりする。あぁ時間がほしい……。そんな時、ふと天からの声が聞こえた。「読み終わるまで、読書休暇をとっていいよ」。いまだ。いましかな
むちゃぶり御免!書店員リレーコラム*第1回
 旅行がめんどくさい。交通機関を調べたり、宿を予約したり、地図でいきたい場所と場所の位置関係を見て唸ったり、天気の心配をしたり、荷づくりにそわそわしたり、靴はどうしようか悩んだり。出発前の考えることリストを考えるのがめんどくさい。わたしはあまり旅に向いた人間ではない。そんなわたしが旅を夢見てうっとりしてしまった、とって