熱血新刊インタビュー

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 日本の昔話を基にしたミステリー短編集『むかしむかしあるところに、死体がありました。』は各種ミステリーランキングで軒並みベスト10入りし本屋大賞にも初ノミネートされた。その記念碑的シリーズの第二弾とも
池上永一さん
『バガパージマヌパナス』で第六回(一九九四年度)日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビューして以来、池上永一は自身のルーツである沖縄が舞台の小説を書き継いできた。 三年ぶりとなる新刊『海神の島』は、極
松居大悟さん『またね家族』
 きっかけは、昨年執り行われた父の七回忌だった。かつて余命宣告を受けた父、自分と同じくものづくりをしている母、父の会社を継いだ二歳年上の兄──実人生の中で四人家族のありようを振り返ったことが、心を小説
誉田哲也さん『妖の掟』
 二〇〇三年一月刊の『妖の華』は、第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞作だ。「伝奇」の中身は物語中盤まで伏せられているのだが……作家自身にネタを割ってもらおう。 「主人公の紅鈴は、吸血鬼です。ざっと四〇
武田綾乃さん『どうぞ愛をお叫びください』
 テレビゲーム等を実況しながらプレーし、その画面を録画・編集して動画投稿サイトにアップする──。『どうぞ愛をお叫びください』は、二〇〇〇年代後半に興隆し今や動画配信の一ジャンルとして絶大な人気を誇る、
李 龍徳さん『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』
 物語は、衝撃的な一文から始まる。 〈排外主義者たちの夢は叶った〉  その世界では特別永住者制度は廃止され、外国人への生活保護が違法となり、現実では二〇一六年に公布・施行されたヘイトスピーチ解消法も
薬丸 岳さん『告解』
 二十歳の大学生・籬翔太が、バイト仲間と居酒屋で痛飲している場面から物語は始まる。雨脚が強まるなか埼玉北部にある実家へ深夜に帰宅すると、恋人の綾香から携帯にメールが届いた。『直接会って話がしたい』。
有川ひろさん
 自衛隊、土木建築会社、県庁観光課、児童養護施設……。さまざまな職業のリアルを、主人公の人間的成長と共に描くお仕事小説は、有川ひろの代名詞であり十八番だ。最新作『イマジン?』では、映像制作会社および
上田秀人さん
 上田秀人が「STORY BOX」にて連載『新陰の大河 上泉信綱』をスタートさせたのは、昨年の夏だった。数々の剣豪を生んだ柳生新陰流の始祖・上泉信綱を主人公にした同作は、第二巻で柳生石舟斎(二代目)
壇蜜さん
 芸能活動開始とともに始めたブログを今も定期的に更新し、すでに一〇冊以上もの随筆の著書を持つ。「書くこと」を表現手段の一つと位置付けてきた壇蜜が小説家デビューするのは、必然だったと言えるだろう。むし
小川 哲さん
 文庫版が刊行されたばかりの『ゲームの王国』は、カンボジアが舞台だった。上巻はフランスから完全独立後の一九五六年より始まる、同国の血なまぐさい現代史をベースにしたリアリズム小説だが、下巻では一気に二
法月綸太郎さん
 デビュー第二作『雪密室』(一九八九年)に始まり、日本推理作家協会賞受賞作を含む短編集『法月綸太郎の功績』(二〇〇二年)や第五回本格ミステリ大賞を受賞した『生首に聞いてみろ』(二〇〇四年)など、ミス
川越宗一さん
 九州にルーツを持ち大阪で生まれ育った著者が、北海道の先住民族たちの物語を書くことになったきっかけは、夫婦旅行だった。妻のリクエストで二〇一五年夏に北海道へと足を運んだところ、知られざる歴史と出合っ
髙村薫さん近影
 二〇一七年早春、警察上級幹部を育成する研修施設・警察大学校で、合田雄一郎は教授を務めている。勤務地の最寄り駅である西武多摩川線多磨駅前は、武蔵野と呼ばれる自然豊かでのどかな風景が広がる土地だ。しか
古市憲寿さん近影
 二二歳の翔太は有名大学に進学したものの就職活動に失敗し、ふと見上げた新宿の高層ビルで偶然目にした、窓ガラスの清掃員として働くことを衝動的に決めた。品川区・新馬場の狭いアパートに暮らし、毎日都心各地
詠坂雄二さん『君待秋ラは透きとおる』
 人智を超えた特殊能力を、運命的に手にした者同士が覇権を巡って争い合い、時に手を組んで大いなる敵に立ち向かっていく──。いわゆる「異能バトルもの」は、山田風太郎の小説『甲賀忍法帖』を起源に持ち、現在
柚月裕子さん
 平成一〇年一二月、法廷に立った検事が住居侵入および窃盗で起訴された被告人に対し、無罪の論告(検察官が裁判官に、被告人に対して無罪の判決を出すよう要請すること)をおこなうシーンで第一編「裁きを望む」
横山秀夫さん『ノースライト』
   警察官ではなく、建築士が主人公の物語に取り組んだきっかけは、一五年以上前まで遡る。 「二〇〇〇年くらいから三年半ほど、仕事部屋のマンションの一室から一歩も出ずに、ひたすら小説を書く生活