ノンフィクション

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今月のイチオシ本【ノンフィクション】
 前作『謎のアジア納豆そして帰ってきた〈日本納豆〉』(新潮文庫)で納豆は日本人だけの食べ物ではない、と証明した著者だが、アジアだけでなくアフリカにも納豆のようなうま味調味料があると聞き及び、調査に赴
anatahasudakoga-shoei
 時代とともに変わるものもあれば、永久に不変なものもある。新型コロナ禍の自宅自粛生活で、働き方や教育方法などは大きく変容しそうだ。しかし夫婦や家族の問題は逃げ場がないだけ深刻化したように思える。  そ
Yakuza_tokidoki_piano
 著者は、ヤクザの世界を取材させたら日本一のノンフィクション作家。普段はヒリヒリと緊張を強いられる潜入ルポの世界に身を置いている。  サカナの密漁がヤクザの資金源になっている、という緊迫した取材を終え
EndofLife
 世の中が高齢化社会に向かってまっしぐらに進み、日本人の死因一位ががんだと目の前に突き付けられ、自分が生活習慣病の対象年齢になり、自分より年下の友人を亡くすと、否が応でも生きることと死ぬことを考えるよ
Mokujiroku
 奥山和由は現役でありながら様々な伝説を持つ映画プロデューサーである。彼に映画史研究家の春日太一が計25時間ものロングインタビューを決行し、低迷期にあった70年代半ばから現在までの映画史の裏側を見る見
philosophy_religion
 現代は格差社会だという。収入格差、地域格差などさまざま叫ばれているが、知識の格差も大きな問題ではないかと私は思っている。グローバル社会といわれて久しく、世界的に資本や人材、情報がボーダレスでやり取り
cake
 著者は児童精神科医である。公立精神科病院に勤めたのち、医療少年院に転職する。そこで出会った驚くべき事実が、一冊の本を書かせるきっかけとなった。  本書の帯に描かれた絵は「ホールケーキを三等分にする」
onnatatino
 安倍内閣の政策の大きな柱のひとつに女性活躍推進がある。しかし現実はようやく緒に就いたばかりのような気がする。ヒラリー・クリントンが言う「ガラスの天井」は日本では更に厚く固い。  百年以上前に国家と対
moriyokonoboshi-shoei
 森瑤子さんには忘れられない記憶がある。バブル華やかなりし頃、北方謙三氏の秘書だった私は、大きな文学賞のパーティ会場でボスから少し離れた場所にいた。様々な作家や関係者が引きも切らず挨拶に来る中、ひとき
aruwakaki-shoei
 一九六八年一一月九日、二五歳の大工が横須賀線爆破事件の犯人として逮捕された。事件の動機は恋人への復讐であった。幼馴染の恋人、山田敏子が自分から逃げ夫の元へ戻ったという恨みを持ち、彼女が乗る可能性のあ
heiseiinubakahensyubu-shoei
 平成最後の戌年が終わった。思えば、この30年でペットとの付き合い方は大きく変化した。  本書は「Shi-Ba」という日本犬専門情報マガジンの創刊から100号までの歴史をたどりつつ、平成の犬現代史を俯
sakanatoyakuza-shoei
 1992年に施行された暴対法によって、ヤクザの勢力は相当弱まったと言われている。かつて一般の人は入ることも難しかった特殊な繁華街や色町が、いまや安全な観光地になった場所もある。  だが思いもかけない
tasogareteyukukosan-shoei
 人生に迷ったり、不安になったりしたときに先人の、特に女性作家のエッセイには助けられてきた。中山千夏さん、佐藤愛子さん、林真理子さん、西原理恵子さんと名前を挙げればきりがないが、最も影響を受けてきたの
_amazon
 最近GAFAというワードをよく耳にする。ITの巨大企業になったグーグル、アップル、フェイスブック、そしてアマゾンの4社を指している。  この中でもアマゾンの特異性は群を抜いていると著者は語る。元日本
nomore-shoei
 冒頭、こんな言葉から始まる。 ──これは神話ではない。伝説でもない。/森のずっと奥。/一つの集落が語り継いできた、別れの記憶だ。──  百年以上前、アマゾンの森の、ずっと奥のゴム農園で先住民イネ族の
kesaretashinko
 2018年6月30日、ユネスコの諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を世界遺産リストに登録することを決定した。登録されたのは、現存するキリスト教建
meijiishin
 半藤一利と出口治明という日本史と世界史の両雄が相まみえた贅沢な対談だ。  勝海舟をこよなく愛する半藤一利は、明治維新に対して明確な立場を取っている。私は『幕末史』(新潮文庫)を読んだときの驚きを忘れ
monterejio
 読書離れはイタリアでも同じらしい。イタリア在住のジャーナリスト、内田洋子の新刊にはこう書かれている。  ──二〇一六年の一年間、六歳以上のイタリア人で〈紙の本を一冊も読まなかった〉のは、三三〇〇万人