国内ミステリ

採れたて本!【国内ミステリ】
 ミステリ史上、弁護士を主人公にした小説は大量に存在する(ちょっとしたミステリファンならば、余裕で数十冊くらいタイトルを挙げられるのではないか)。だが、たった一文字違いの弁理士となるとどうだろう。少なくとも私は、弁理士が主人公のミステリの先例を全く思い出せなかった。今年で二十回目を迎えた『このミステリーがすごい!』大賞
採れたて本!【国内ミステリ】
 ある一家の年代記のスタイルで描かれたミステリ小説といえば、海外ではドロシイ・ユーナック『法と秩序』やロバート・ゴダード『リオノーラの肖像』、日本では桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』や佐々木譲『警官の血』といった名作が思い浮かぶ。二○一四年に『サナキの森』で第一回新潮ミステリー大賞を受賞してデビューした彩藤アザミの最新作『不
採れたて本!特別企画◇レビュー担当7人が自信をもって推す!2021年ベスト本
 未曾有のパンデミックで、自由に外出することがままならなかった2021年。人に会えず、家で過ごす時間が増える中で、あらためて本の魅力を実感した人は多いのではないだろうか。果てしない空想の世界へと誘ってくれる壮大な物語、弱った心や孤独に寄り添ってくれる優しい物語、怒涛の展開や謎解きに没入させてくれるスリリングな物語。