まちだ そのこ

町田そのこ

一九八〇年生まれ。福岡県在住。二〇一六年「カメルーンの青い魚」で第15回「女による女のためのR−18文学賞」大賞を受賞。一七年、同作を含む短編集『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で二一年本屋大賞を受賞。

町田そのこ『宙ごはん』
親も成長する 孤独の持ち主たちが擬似家族を形成し、回復していく姿を描き出した初長編『52ヘルツのクジラたち』で二〇二一年本屋大賞を受賞した町田そのこが、最新長編『宙ごはん』で再び家族というテーマと向き合った。「ごはん」を共通モチーフにした全五話は、優しさと温かさに加え、人生の苦みもしっかりときいている。育ててくれた「マ
「推してけ! 推してけ!」第20回 ◆『宙ごはん』(町田そのこ・著)
評者=堀井美香(フリーアナウンサー) その一皿に、自分の心までほどかれていく。 最近の私は料理に無頓着だ。今日のポトフも適当な材料を鍋に放り込んだだけ。いや、最近に限った話ではない。仕事と子育てで忙しかった頃は、母として手作りの料理を食べさせているという既成事実が大事だった。いつもせわしなく済ませる食事の中で、手作りと
宙ごはん情報局
 2021年本屋大賞受賞『52ヘルツのクジラたち』、2022年本屋大賞ノミネート『星を掬う』に続く、町田そのこさんの最新作『宙ごはん』が本日5月27日に発売されました。「読みながら何度も何度も、涙がこぼれた」「とても幸せな読後感」「すごく大切な一冊になりそう」など、一足早く作品を読んでくださった書店員さんからは、絶賛の
『星を掬う』町田そのこ/著▷「2022年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 昨年、町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』が本屋大賞1位を獲得したと聞いた時は、言葉通り心と体が跳ねました。ですが、それは30分後にはプレッシャーへ変わっていました。実は、『星を掬う』の第一稿をいただいたのは、大賞受賞前。その原稿を読んでの感想は「悪くない」でした。『52ヘルツのクジラたち』と同じぐらい、面白か
週末は書店へ行こう! 目利き書店員のブックガイド 今回の目利きさん 吉見書店 竜南店 柳下博幸さん
 週末、貴方がフラリと書店に寄ったとします。お気に入りの漫画の新刊チェックも兼ねて訪れる馴染みの書店。「お? 雑誌の表紙だけでも季節感出るものなんだね」店内レイアウトや初々しいレジスタッフの入れ替わりにも、季節の移り変わりを感じてほっこりするのでしょう。そんな時、店頭に積みあがったこの本『星を掬う』が目に留まります。
町田そのこさん『星を掬う』
人生に意義や意味を見出して希望を持ってほしかった 『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこさんが、待望の受賞後第一作を上梓。『星を掬う』は、幼い頃に出奔した母親と大人になって再会し、一緒に暮らすことになった女性の物語。この二人はもちろん、周囲の女性たちの事情をも交え、さまざまな痛みと苦しみ、やがて見つけ
週末は書店へ行こう! 目利き書店員のブックガイド 今回の目利きさん 成田本店 みなと高台店 櫻井美怜さん
 小学生のとき、クラス全員が朝食になにを食べてきたのか順番に言わされたことがあった。模範的な朝食のメニューが次々と披露されるなかで、決して裕福な家庭で育ったわけではない私は自分が食べたものを正直に答えられずに前の席の子とまったく同じ味噌汁と魚というメニューを答えた。
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』第一稿を読んだのは、忘れもしない2019年12月末。仕事納めの前日でした。町田さんとはこれが初めてのお仕事、そして初長編作品に挑戦していただいたこともありすぐに読みはじめたところ、もの凄い衝撃を受けたことを今でも覚えています。
思い出の味 ◈ 町田そのこ
 惣菜のコロッケを食べていてふと、必殺技を持っていない事に気付いた。これは旨いと人を唸らせ、己も自信を持って提供できる必殺技的得意料理が、ない。  私の母のそれが、コロッケだ。レパートリーの中で抜きん