インタビュー
最初の小説は大学の卒業論文だった
きらら……デビュー作『グリフォンズ・ガーデン』は1992年に刊行されています。文学新人賞への応募作ではないようですが、もともと作家志望でいらしたのですか?
早瀬……学
日本は変わることができるのか
日本は、どうしたら「戦後の国体」(=特殊な対米従属体制)から脱することができるのでしょうか。
おそらく、敗戦と同じくらい痛い目にあわないと無理なのではないかと、残念な
支配の事実の否認
私の近著『国体論 菊と星条旗』は、明治維新から現在に至るまでの近現代史を「国体」という視点を通して論じたものです。
戦前の国体とは、「万世一系」の天皇が家長で、臣民はその子供であ
日本の官能小説はどのように生まれ、どのように広まってきたのか──。古今東西の官能小説を40年以上に渡って読みこなし、雑誌や新聞に紹介し続けてきた、官能小説研究家の永田守弘先生にお話を聞きました。突然で
音楽は子供の頃から大好きでした。きっかけは、小学校4年生の時にたまたま連れて行かれた、ウィーン少年合唱団の公演です。音楽とはこれほどまでに美しいものなのかと、生まれて初めて音に対して感動を覚えた、衝
『未来』を書き出す際に決めていたのは、主人公とラストシーンだったという。
「デビュー一〇年の節目となる作品で何を書こうかと考えた結果、逃げ場のない子どもが主人公の物語にしようと決めました。今まさに逃げ
とんでもないものに触れている小説
宇田川……新刊『宝島』、読ませていただきました。読み終わったときに、ものすごい感謝が、あふれてきました。「よくぞこれだけのすごいものを書いてくださった!」という気持ち
一人の男が世界の運命を握る
サラリーマンの鈴上誠一がある日帰宅途中の電車を途中下車すると、そこは見知らぬ小さな町だった。一見普通の住宅街だがどこか勝手が違うその場所が、実は異界だと気づくのに時間はか
キャラクターデザインを戦略的にひもといてみると、人は複雑なものをなかなか覚えてくれないので、何かひとことで言い表せるくらいシンプルなほうがいいと考えています。たとえば「チーバくん」なら、特徴を細かく
顕微鏡の祖からフェルメールへ
顕微鏡を自作したレーウェンフックは、オランダのデルフトという街に1632年に生を受けました。
じつはこの年の同じ月、しかもレーウェンフックの家から100mも離れていな
生きた教養を学ぶには読書しかない
科学を勉強するのに最も有効なのは、科学史を学ぶことだと思います。
科学がどうやって発展してきたかというその筋道を知れば、無味乾燥に感じられがちな科学の知識も、立体
人間の友達は、ほとんどいなかった
幼い頃の私は、昆虫少年でした。虫がとにかく大好きで、捕虫網を振り回して、野山や川で昆虫採集ばかりしていたんです。
自然のメッセージを体現している昆虫の色やフォルム
テレビ番組など多数のメディアで紹介され、話題を集めている絵本、『もいもい』。この絵本には、赤ちゃんについて20年にわたって研究を続けている開一夫教授率いる「東京大学 赤ちゃんラボ」の研究結果が用いられ
シリーズ累計514万部の大ベストセラー&超ロングセラー、井沢元彦氏の『逆説の日本史』のコミック版「戦国三英傑編」が、単行本とオールカラーの電子書籍で、6月22日に発売されました。
『逆説の日本史』は
幸せの絶頂にいるはずの結婚式当日、パートナーからある秘密を打ち明けられたことで運命に翻弄される新婦エリー。嘘か真か、敵か味方か、二転三転する真実が読者をも翻弄するサスペンス『落ちた花嫁』が刊行されま
四月某日、下村敦史は自身のツイッターで『黙過』が完成したことを明かした。〈「闇に香る嘘」でデビューしてから約3年半。11作目。初めて言います。初めて言えます。ようやくです。「闇に香る嘘」を超える"衝
ベストセラー『ふがいない僕は空を見た』『晴天の迷いクジラ』などで、女性を中心に多くのファンを集めている窪美澄さん。最新作『じっと手を見る』は、地方都市で介護士をしている男女を描いた連作小説です。主人公たちと周辺の人々の恋愛模様や、満たされない心の景色を切り取った、窪さんの人間洞察が冴える群像劇となっています。
テレビのCMは15秒、30秒という短い時間で見せるものです。その方法論のひとつに、「本物らしい」ことを作り上げるというものがあると思います。本当のことは強く伝わる。実はそういうCMって少ないんです。