デビュー

採れたて本!【デビュー】
 日本ファンタジーノベル大賞は、もともとジャンル・ファンタジー(いかにもファンタジーらしいファンタジー)のための賞ではなかったが、中断をはさんで2017年にリニューアルされてから5回目を迎えた今も、事情は変わらない。選考委員の恩田陸いわく、「ファンタジーはあくまでも手段であって、目的ではない」。というわけで、「日本ファ
採れたて本!【デビュー】
 2003年に創刊された東京創元社の《ミステリ・フロンティア》は、新鋭を中心とする国産ミステリ専門叢書。梓崎優『叫びと祈り』、深緑野分『オーブランの少女』はじめ、新人のデビュー単行本をたくさん刊行しているのが特徴。最近だと、榊林銘『あと十五秒で死ぬ』や、笛吹太郎『コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎』、明神しじま
採れたて本!【デビュー】
 身代金は10億円。その全額をクラウドファンディングで日本国民から募集せよ。なになにそれどういうこと? そんな脅迫状ってあり? と思った時点ですでに著者の術中にハマっている。新人のデビュー作としてはこのアイデアだけで合格だろう。というわけで、みごと第8回新潮ミステリー大賞を受賞したのが京橋史織の本書『午前0時の身代金』
採れたて本!【デビュー】
 ハヤカワSFコンテストから、年間ベストテン級の斬新なサスペンスが登場した。近未来の首都高速を背景にした前代未聞のカー・アクション。なにしろ、主役はクルマなのに、人間はだれもそのクルマを運転していないのである。時は2029年。人間のドライバーを必要としない、レベル5の完全自動運転車が日本でも急速に普及している。その立役