末國善己

kuwagasakisinjyu
 源義経の影武者になった蝦夷を主人公にした『義経になった男』など、生まれ育った東北を題材にした歴史時代小説を発表している平谷美樹の新作は、戊辰戦争の局地戦の一つ、宮古湾海戦に至る歴史を名も無き男女の視
coltm1847-shoei
 月村了衛は、組織に切り捨てられた男の復讐を描く『コルトM1851残月』で大藪春彦賞を受賞した。物語に繋がりはないが、〈コルト〉シリーズの第二弾となる本書は、ノワールだった前作とは一転、正統派の伝奇小
_幕末ダウンタウン
 新撰組ものは人気が高く、これまでも多彩な作品が発表されてきた。第十二回小説現代長編新人賞を受賞した吉森大祐のデビュー作は、新撰組の隊士が漫才師になる奇想天外な物語となっている。  慶応三年の京。新撰
 近年、谷津矢車、大塚卓嗣、簑輪諒ら歴史群像大賞出身の若手歴史小説作家が目覚ましい活躍をしている。『甲州赤鬼伝』でデビューした霧島兵庫も、同賞を受賞した一人である。今後の成長が期待される著者の二作目と
(2)
 武田信玄に仕えた山本勘助を主人公にした短編「鬼惑い」で、第一回「決戦!小説大賞」の奨励賞を受賞した武川佑の初の単行本『虎の牙』は、信玄の父・信虎を軸に戦国初期の東国を描いている。  傷ついた敵将を助
20171102173022-0002 (3)
〈隅田川御用帳〉や〈藍染袴お匙帖〉などの人気シリーズを手掛ける藤原緋沙子の新作は、宇治で碾茶を生産する御茶師という珍しい題材に着目している。  江戸初期。将軍家の茶道指南であり、宇治の御茶吟味役も務め
20170929153410-0001 (3)
 舞台、時代劇の脚本家として活躍する岡本さとるは、二〇一〇年に『取次屋栄三』で小説家デビュー。『剣客太平記』『居酒屋お夏』など、人情味豊かな文庫書き下ろしで人気を集めている。昨年末に刊行された『花のこ
20170731123751-0001 (2)
 桑田真澄が巨人の選手だった時、トラブルに巻き込まれたことがあった。当時のコミッショナーは、新渡戸稲造の著作で人生勉強をするよう諭したとされる。ただ、野球は青少年の心身に悪影響を与えるとする「野球害毒