本屋大賞

『お探し物は図書室まで』青山美智子/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 私は一昨年、ポプラ社に転職してきました。前の会社で長らく小説の編集をしていたのですが、産休後、別の部署へ異動となり、二年ほど腐った生活を送っていました。今作の三章の主人公と同様、心身ともに不安定な日々でした。本に関われないことが悲しくて、大好きだった書店に行くことも、小説を読むことも、辛くてできない時期が続きました。
『犬がいた季節』伊吹有喜/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『犬がいた季節』は、著者である伊吹有喜さんの母校、三重県立四日市高校を舞台に描かれた青春小説です。実際に高校で生活していた犬をモデルに、その視点を交えながら18歳の迷いや決断、友情や恋などを瑞々しく綴っています。背景となる時代は昭和の終わりから平成の12年間と、時は流れて令和の始まりまで。第1話の女子高生は手紙で気持ち