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今月のイチオシ本【デビュー小説】
 クリープハイプの尾崎世界観が候補になったこともあり、メディアでも派手に報道された第164回芥川賞。下馬評通り、宇佐見りん『推し、燃ゆ』が受賞したが、デビュー作ながら同じ回の候補になったのが、すばる文学賞受賞の本書。題名はポルトガル語で〝配偶者〟の意味(著者によれば、コンタクトと同じく、「コン」にアクセントがあるらしい)。
◎編集者コラム◎ 『さんばん侍 利と仁』杉山大二郎
タイトルを一目見て、「〝さんばん〟って、なに?」と思った方もいるかもしれません。「さんばん」を漢字で書くと、「算盤」。そう、皆さんがよく知っている「ソロバン」なのです(若い方は現物を見たことのない方もいるかもですね。汗)。
危機の読書
 コロナ禍によってグローバリゼーションに歯止めがかかった。その結果、国家機能が強まった。近代の国家はナショナリズムと結びついている。ナショナリズムが暴発した結果が20世紀に起きた二度にわたる世界大戦だ。
◎編集者コラム◎ 『刑事の遺品』三羽省吾
 三羽省吾さんの単行本『刑事の血筋』を、『刑事の遺品』として改題し文庫化する編集業務に携われるとなった時、胸の高鳴りを抑えきれなかった。それくらいに三羽さんの作品に魅せられ、追い続け、より多くの人に届けたいと思ってきた。
◎編集者コラム◎ 『警部ヴィスティング 鍵穴』著/ヨルン・リーエル・ホルスト 訳/中谷友紀子
 前作『警部ヴィスティング カタリーナ・コード』は、おかげさまで2021年版「このミステリーがすごい!」〈海外編〉第7位に選ばれました。本当にうれしい出来事でした。そして応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。心からの感謝を申し上げます。
◎編集者コラム◎ 『悲願花』下村敦史
 書店員さんや熱いファンの間では、〝シモムー〟の愛称で知られている下村敦史さん。そんな可愛らしい愛称がしっくりくるような、穏やかで優しいお人柄が魅力の下村さんですが、書かれる作品は骨太で、扱いにくいような重いテーマに次々に挑戦されています。
◎編集者コラム◎ 『上流階級 富久丸百貨店外商部Ⅲ』高殿 円
 百貨店の外商部って、ふだん私たちはなかなかお付き合いありませんよね。私は一度、某有名作家のご自宅に伺っているときに、某有名百貨店の外商部員二人が、キラキラのアクセサリーが詰まった箱を開けて、作家の奥様に、「これは限定10点もののネックレスで、奥様には絶対お似合いですよ」と満面の笑顔で勧め、奥様が「そうなのね。で、おいくらかしら?」とお聞きになると、「はい、300万でございます。いつもご贔屓いただいているので、精一杯勉強させていただきます」というやりとりを聞いて卒倒しましたが、さらに、私が座っていたカーペットは2000万で外商さんから購入されたと聞いて、汚したらたいへん!と、思わずカーペットからとびのいて、床に避難した記憶があるくらいです。
今月のイチオシ本【ミステリー小説】
 それが、現実──。ままならない日々を、そう割り切って受け入れていく生き方も、ひとつの処世術といえるのかもしれない。けれどそうすることで、目を背け、距離を置き、冷遇しているなにかを忘れてないか。丸山正樹『ワンダフル・ライフ』は、複数のケースを提示し、ミステリの手法を用いて読み手に、その〝なにか〟の一端をのぞかせようと
 ロックバンド「神聖かまってちゃん 」の元マネージャーとして知られる劔樹人の自伝的コミックエッセイの映画化。『愛がなんだ』をスマッシュヒットさせた今泉力哉監督が、むさ苦しいアイドルオタクたちの青春を笑いの中に愛情いっぱいに描き出している。
今月のイチオシ本【ノンフィクション】
『医療現場は地獄の戦場だった!』 大内 啓 ビジネス社  著者は米マサチューセッツ州ボストンにあるハーバード大学医学部の助教授で終末期医療の研究者である。同時に内科と救急科両方の専門資
HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」
第34回 2月になりました👹 突然ですが、皆さんに〝推し〟はいらっしゃいますか?こんな質問を私がするのも違和感がありますよね笑(推しはめるちゃんだよ!ってみんなが言ってくれたと信
◎編集者コラム◎ 『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』著/涌井 学 脚本/杉原憲明、鈴木謙一
◎編集者コラム◎ 『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』著/涌井 学 脚本/杉原憲明、鈴木謙一 1998年の長野五輪。スキージャンプ団体戦で、後に伝説となる感動の物語があ
◉話題作、読んで観る?◉ 第34回「すばらしき世界」
脚本・監督:西川美和/出演:役所広司 仲野太賀 六角精児 北村有起哉 白竜 キムラ緑子 長澤まさみ 安田成美 梶芽衣子 橋爪功/配給:ワーナー・ブラザース映画 2月11日(木)より全国公開映
◎編集者コラム◎ 『新入社員、社長になる』秦本幸弥
◎編集者コラム◎ 『新入社員、社長になる』秦本幸弥 こんなように面陳していただける大ヒット作となるべく。いざ、出陣!  この作家さんと仕事をしていきながら、ずっと一緒に年を
◎編集者コラム◎ 『終身刑の女』著/レイチェル・クシュナー 訳/池田真紀子
◎編集者コラム◎ 『終身刑の女』著/レイチェル・クシュナー 訳/池田真紀子  地元の本屋でこの本を目にして、自分で編集しておきながら「ギョッ」としてしまいました。 まず『
危機の読書
今月の一冊「鉄の規律によって武装せよ!」『宮本顕治著作集 第一巻 一九二九年~三三年』(新日本出版社、2012年) 革命的闘争の犠牲は幾百万大衆の闘争の焔となる。 ―「
◎編集者コラム◎ 『無事に返してほしければ』白河三兎
◎編集者コラム◎ 『無事に返してほしければ』白河三兎  白河三兎さんの魅力は、無理筋を通す突破力だと思っている。そんな設定あるのか? という読み手の頭に浮かんだ「?」マー
◎編集者コラム◎ 『うちの宿六が十手持ちですみません』神楽坂 淳
◎編集者コラム◎ 『うちの宿六が十手持ちですみません』神楽坂 淳  大正時代を舞台にした、女子野球グルメ小説『大正野球娘。』で、華々しいデビューを飾った神楽坂淳先生。  デ