読みもの

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 昨年末に、『ランチ酒』という作品を上梓させていただいた。十六軒の実在のお店を舞台に、若い女性がランチとお酒を楽しむというコンセプトの小説で、連載期間は昨年一月から八ヶ月、その半年ほど前からいろいろな
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 萩尾望都さんの「ポーの一族」はマンガ史に残る傑作です。宝塚で舞台化されたので、早速観てきました。以来、「ポーの一族」愛が再燃し、ついでに梅干しのことを考えています。  あれは小学校五年生のときでした
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●九月二十四日  丸裸の椎茸の素に水をやる。   ●九月二十五日  丸裸の椎茸の素に水をやる。飽きてきた。   ●九月二十六日  椎茸の素に水をやる。椎茸の素は全体的に少し縮
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〈前回のあらすじ〉  二〇一七年、ネットの世界は二つに分かたれていた。猫を持つ者と持たざる者である。持つ者は、日々その手にある猫を自慢した。SNSには持つ者のアップした猫画像が溢れ、持たざる者はただそ
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          (「きらら」2018年4月号掲載)
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●九月十五日  K嬢が手配してくれた「もりのしいたけ農園 栽培容器付」が届いた。一見すると普通のダンボール箱であるが、この中に今日から私の猫となる椎茸の素的な何かが入っているのだ。出会いの楽しさを満
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 私の思い出の味は『ねるねるねるね』です。ご存知ない方にはなにを言っているんだ? と思われてしまいそうですが、『ねるねるねるね』はクラシエフーズ様より販売されている、いわゆる知育菓子です。 ポップなイ
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 インターネット、とりわけSNSを日々眺めていてつくづく思うのは、「世の中の人は猫を飼い過ぎではないか」ということであり、さらに「その猫を見せびらかし過ぎではないか」ということである。  実際、SNS
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 毎年インフルエンザが流行する時期になると両親から、ワクチンは受けたのか、と尋ねられます。というのも、僕はとても体の弱い幼児期を過ごしたのです。別に先天的な疾患を持っていたわけではなく、ただただ病気が
syeiku
 運転中、セブン-イレブンの看板が目に入ると、父は必ず「メロンシェイク飲むか?」と言った。私と兄が子どもの頃、セブン-イレブンがカウンターでシェイクを売っていた頃のことで、飲む、と私たちも必ずそう答え
さくらんぼ
 もう、あのさくらんぼは食べられないのか。  そう思った時、古くからの友人をなくしてしまったかのような喪失感を覚えた。  我が家には、さくらんぼの木がある。畑で一番大きな木で、実が鈴なりとなると、まる
早弁
「思い出の味」というお題を頂戴して、即座に様々な記憶が呼び覚まされた。いずれも自分にとっては大切な記憶であり、味である。しかし、それらについて記した文章が読者にとって面白いものになるかどうか、今ひとつ