新刊エッセイ

麻宮 好『恩送り 泥濘の十手』
走る子ども 塾講師として働いていると、子どもの発言に度々驚かされる。今年の夏…
穂村弘『短歌のガチャポン』
それはもう限界超えたマイケル踊り 朝、ハイヒールの会社員らしい女性が、駅の通…
額賀 澪『タスキメシ 五輪』
東京オリンピックの落とし前をつける、最初の一歩 2021年の夏、東京でオリン…
荒木 源『PD 検察の犬たち』
内側から見た新聞の栄光と滅び 四半世紀以上の昔だけれど、私は新聞記者だった。…
真山 仁『タングル』
三つのお題がもつれて生まれた光の物語 シンガポール、量子コンピューター、ウル…
稲田俊輔『キッチンが呼んでる!』
料理という名の物語 「小説を書いてみませんか?」と、小学館の加古さんにお誘い…
早瀬 耕『十二月の辞書』
設定していなかった朱鞠内湖のほとり 短編小説『十二月の辞書』を長編にリメイク…
吉野弘人『ステイト・オブ・テラー』
極上のフーダニット 「ヒラリー・クリントンとルイーズ・ペニーの国際政治スリラ…
古屋美登里『わたしのペンは鳥の翼』
わたしたちの物語 『わたしのペンは鳥の翼』(英題 MY PEN IS THE…
古矢永塔子『今夜、ぬか漬けスナックで』
『今夜、ぬか漬けスナックで』は、職と住居を失った主人公の女性が、祖母から受け…
御木本あかり『やっかいな食卓』
家族って面倒……から全てが始まった コロナ禍に襲われて早二年半。マスク着用、…
酒井順子『女人京都』
私が京都に住まない理由 京都が好きでしばしば通っていると、「マンションでも借…
最所篤子『小さなことばたちの辞書』
万人に与えられた復活の道具 はじまりはとても静かだった。幼いエズメの目に映っ…
大島真寿美『たとえば、葡萄』
どこからだって扉はひらく 小説とはふしぎなもので、うまれる時にはうまれてしま…
畑野智美『若葉荘の暮らし』
コロナ禍で夢見た暮らし 一昨年の二月、私は世界が変わる音を聞いた気がした。知…
夏川草介『レッドゾーン』
人は人を支えることができる 昨年、私はコロナ診療をとりあげた一冊の小説を上梓…
はらだみずき『太陽と月 サッカー・ドリーム』
『太陽と月』が自信作である理由 小説家は、自分にしか書けない作品を手がけたい…
手嶋龍一『武漢コンフィデンシャル』
秘色の物語を紡いで 『武漢コンフィデンシャル』の装丁も鈴木成一デザイン室が手…