警視庁レッドリスト

CASE5 野望と陰謀:左遷バディ、最後の調査(2)  2  天井のスピーカーから、午後五時を告げるチャイムが流れた。みひろは抱えていた段ボール箱を別の段ボール箱の上に載
CASE5 野望と陰謀:左遷バディ、最後の調査(1)    1 「電話を切って部屋に戻って下さい。五分後に人が来ます」  機械的にゆっくりと、中森翼(なかもり
CASE4 禁じられた関係:パートナーは機動隊員(5)     14 「どういうことですか!?」  声を上げ、みひろが席を立つと豆田は眉を寄せて背中を向けた。
CASE4 禁じられた関係:パートナーは機動隊員(4)  12  足を止め、みひろはアパートを見上げた。周囲は薄暗く、二階の左から二番目の窓には明かりが点っていた。 
CASE4 禁じられた関係:パートナーは機動隊員(3)    9(承前)  頭を切り替え、慎はみひろに向き直って答えた。 「無論、よりよい職場環境づくりのため
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE4 禁じられた関係:パートナーは機動隊員  5(承前)  ママに案内され、本橋はカウンターのみひろの隣に座った。 「突然すみません。監察係の本橋です。独身寮に行った
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」〈第14回〉
CASE4  禁じられた関係:パートナーは機動隊員(1)    1  ノートパソコンに目を向けたまま、三雲(みくも)みひろは机上のコーヒーの入った紙コップを取った。液晶ディスプレイに映し出された表
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」〈第13回〉
CASE3 ゴッドハンド:神にすがる女刑事(5)  13 「続きは明日」と言って電話を切ったのに、一時間も経たずに慎から着信があった。みひろが出ると「奥多摩に出動です。今どちらですか?」と訊かれ、
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE3 ゴッドハンド:神にすがる女刑事(4)  11 「二〇一〇年? なにそれ。本当?」  苦笑して問いかけ、柿沼はコーヒーを飲んだ。頷き、みひろは答えた。 「本当です。賞味期限の日付まで覚え
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE3 ゴッドハンド:神にすがる女刑事(3)  8  三十分ほど走ったところで脇に入り、山道を少し登ると前方に石造りの塀と大きな鉄の門が現れた。事前に連絡してあったらしく、みひろたちの車が着く
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE3 ゴッドハンド:神にすがる女刑事(2)  4  予想外の展開に、みひろはうろたえた。だが慎は動じることなく、柿沼に「遺体が気になり本庁に戻る途中で立ち寄りました。赤文字リストとは?」と問
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE3 ゴッドハンド:神にすがる女刑事(1)  1  青梅(おうめ)街道を外れると、未舗装になった。阿久津慎(あくつしん)は車のスピードを落とし、がたごと揺れる狭い山道を登った。 「あそこです
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE2 ローン、アローン:借金警察官の涙(4)  9  翌日の午前十時過ぎ。みひろは慎と用賀分駐所の会議室にいた。長机を挟み、向かいには里見が座っている。 「本当に川口巡査部長は、全部話したん
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE2 ローン、アローン:借金警察官の涙(3)  6 「あのマンション、築二十年ぐらいですよね」  沈黙を破り、みひろは口を開いた。運転席で資料を読んでいた慎が顔を上げ、フロントガラス越しに前
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE2 ローン、アローン:借金警察官の涙(2)  4  正午を過ぎ、里見たちは休憩のために用賀分駐所に戻った。みひろたちも一緒に戻り、会議室を借りて聞き取り調査を始めた。  警視庁は都内の警察
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」
CASE2 ローン、アローン:借金警察官の涙(1)  1  深く下げていた頭を上げ、監察係首席監察官の持井亮司(もちいりょうじ)は身を翻した。部下の柳原喜一(やなぎはらよしかず)理事官が開けたドア
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」〈第4回〉
CASE1 赤文字リスト:退路を断たれた二人(4)  10  翌日、午前九時。みひろと慎は日本橋署の会議室にいた。長机の向かいには、星井巡査部長。 「これって昨夜(ゆうべ)? 来てたんですか? 全
■連載小説■ 加藤実秋「警視庁レッドリスト」〈第3回〉
CASE1 赤文字リスト:退路を断たれた二人(3)  7  翌朝。みひろは再び慎と日本橋署に向かい、会議室で交通総務係の係員の勤務状況に関する書類に目を通した。古屋には係員全員の書類を用意してもら