超短編! 大どんでん返し

 双葉文庫から『自薦 THE どんでん返し』という本が出ています。六人の作者が自ら選んだ作品集です。表題から明らかなように、作品選択の基準は《意外性》です。これが当たりました。次々と続刊が出、さらには書き下ろしの『新鮮 THE どんでん返し』まで刊行されているのですから、そういっていいでしょう。
 アニメが好きだ。小説も好きだがアニメも好きだ。衝撃を受けたどんでん返し小説は枚挙に暇がないが、屈指のアニメ好きとしては(毎季、週十五本近くを見ている)やはりアニメから選びたい。アニメでもどんでん返しが盛り込まれた作品は数多くあるが、今回全力で推したいのは、こちら。『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』
 パスカル・ロジェという監督は変態だと思う。たぶん今の所、最高傑作は2007年の映画『マーターズ』にちがいない。『マーターズ』にもどんでん返し風味の展開はあったが、今回は映画『トールマン』を推薦したい。『マーターズ』は傑作だけど、『トールマン』の方が大どんでん返しの一点突破感があるからだ。
どんでん返しのオススメ……というとそれ自体ややネタバレになってしまうのが心苦しいところですが、自分の中では(いわゆるミステリでいう「叙述トリック」的なひっくり返しだけではなく)、単純に「ストーリーが意外な方向に進む」というのも広義のどんでん返しだと思っていますので、今回はそのタイプを中心に紹介していきたいと思います。
 実話怪談が好きで、YouTube やサブスクリプションでよく見ている。お気に入りの怪談師も何人かいて、そのうちの一人が村上ロック氏だ。新宿歌舞伎町の怪談バー「スリラーナイト」の専属怪談師であるロック氏はメディア出演も多いが、最近、エンタメ〜テレの『怪談のシーハナ聞かせてよ。』で披露された短い話にゾッとさせられた。
「推してけ! 推してけ!」第8回 ◆『超短編! 大どんでん返し』(小学館文庫編集部・編)
評者・竹本健治(作家) この作家博覧会を見逃す手はない 乾くるみ、蘇部健一、似鳥鶏、米澤穂信、日明恩、田丸雅智、辻真先、井上真偽、東川篤哉、葉真中顕、法月綸太郎、呉勝浩、翔田寛、下村敦史、上田早夕里、白井智之、西澤保彦、恩田陸、深緑野分、大山誠一郎、青崎有吾、青柳碧人、伽古屋圭市、柳広司、北村薫、夏川草介、乙一、