書店員さん おすすめ本コラム
毎週金曜日更新。全国の書店員さんが、気になる単行本や文庫を紹介してくれます。
怖い話が好きだ。ホラー小説とか映画とか。テレビで心霊特番とか本当にあった怖い話とか放送されれば、録画してまで観てしまう。
もちろん普通に文芸書も大好きだが、好きなホラー作家さんの新刊が出ると、読
アウトローやオフビートな小説は、えげつない描写や目を背けたくなる場面が多々ある。しかしそれは紛れもなくこの世界で起きている出来事であり事実であり、実は日常なのだと思う。そのような描写でしか表すことの
二〇一七年は、いわゆる〈新本格ミステリ〉の嚆矢である、綾辻行人『十角館の殺人』が刊行されてから、ちょうど三十年。中学・高校時代に、続々とデビューする若手新人作家を中心とした〈新本格〉ブームの直撃を受
品切れ、重版未定、絶版など、様々な理由で本は市場から消えてゆく。こうなると、本屋の店員がどんなに気を吐こうとも仕入れて売ることは叶わない。しかし稀に、新装化、復刊、まさかの重版といった慶事により、ふ