欲望のメディア

映像革命を描いてネット社会到来を予言!

 都知事になる以前からツイッターを始めていた著者。なぜインタラクティブな(双方向性の)情報発信にいち早く着目したのか? それは、戦後急速に普及したテレビの本質を、本書の執筆過程で研究しつくしたからだった。  テレビ草創期の技術者群像から、正力松太郎、力道山、田中角栄までを追い、映像のもつ魅力と利権を徹底検証。そして物語は、ネット社会到来の予兆ともいえる、あの事件の現場で結ばれる・・・。昭和から平成にかけて、緻密な取材と卓越した考察で日本の未来を予見した、「ミカド三部作」の完結編!  本書(小学館文庫版)に寄せられた思想家・東浩紀氏の文章が、その魅力を端的に表している。 《本書『欲望のメディア』では、日本のテレビはなぜかくも民放中心で娯楽中心のメディアとして育ったのか、という問いが立てられる。権力の構造について、大きなイデオロギーの分析から入るのではなく、日常でも出会う小さな謎から迫るそのアプローチは、猪瀬氏の仕事にあたかもミステリを読むかのような娯楽性を与えているとともに、氏の権力観の本質を示している。》(「解説 イデオロギーからアーキテクチャーへ」より)

小学館文庫シリーズ