離ればなれだった最愛の人を抱きしめる幸せ
最愛の妻・志野が介護をしていたという、公儀のお尋ね者であった蘭学者・野田玄哲とかかわりの深い、笠間藩『辰巳屋』の一人娘・千里からの文に目を通した青柳新八郎。 四年前、不意に家から姿を…
「よろず相談承り」の看板に嘘偽りなし。
『よろず相談承り』で口を糊しながら、行方知れずの妻・志野を探す浪人・青柳新八郎は、浄瑠璃長屋の木戸を潜った。 と、家の前には北町奉行所の見習い同心・長谷啓之進と、長屋に住む八重の姿が…
「よろず相談」承る浪人、弱き者を救う。
弟に家督を譲り、浪人となって、陸奥から江戸へ出てきた青柳新八郎。 裏店にひとり『よろず相談承り』の看板を掲げ、なんとか食い扶持をやりくりしている。 今日は、妻の志野が姿を現しそうな…
裏店の看板「よろず相談承り」が心温める。
三年前、不意に家を出たまま、行方知れずとなっている妻を忘れられない青柳新八郎は、弟の万之助に家督を譲り、陸奥国平山藩から江戸へ出てきて、愛する志野を探していた。 今では浪人となって、…