ここ過ぎて 白秋と三人の妻

北原白秋をめぐる三人の妻を描いた長編小説

 国民的詩人・北原白秋が没して四年後の一九四六年暮れ、大分県香々地の座敷牢で一人の女性がひっそりと息を引き取った。歌人であり詩人であったその才女の名は江口章子。白秋の二番目の妻でもあった…

小学館文庫シリーズ