金色の野辺に唄う

『バッテリー』著者による、感涙の家族小説

 稲穂が金色に輝き、風に揺れてシャラシャラと唄を奏でる山陰の秋。  娘の奈緒子、孫の嫁・美代子、曾孫・東真、近所の花屋の店員・史明の四人に送られ、九十二歳の松恵は息を引き取ろうとしてい…

小学館文庫シリーズ