さだまさし

永六輔 大遺言
著/さだまさし,永拓実 発売日:2022-07-06

悩みも迷いも吹き飛ぶ「言葉の天才」の遺言

 「活躍の根底にあるのは言葉だった」(黒柳徹子さん)「自由に自分を生かすことを学んだ」(久米宏さん)「発想力と知恵にいつも驚かされる」(タモリさん)200万部超の『大往生』や名曲『上を向いて歩こう』『見上げてごらん夜の星を』など、日本人の心に残る「言葉の名作」を生み出し続けた永六輔さん。名だたる著名人たちの人生を変えたばかりか、自殺を考えた女性や仕事を失った職人、自暴自棄に陥った若者らを著作や放送を通して、「言葉の力」で奮い立たせた。「笑うことは武器になる」「立場や肩書きを裏切れ」「知識に予算はかからない」「叱ってくれる人を探す」「人間関係に順位をつけない」「人間は今が一番若い」「生きているだけで面白い」「聞くは話すより難しい」……本書では「言葉の天才」と称された永六輔さんの短く含蓄に富んだ数々の名言を、その薫陶を受けた「弟子」のさだまさしと「孫」の二人が余すことなく紹介します。人生100年時代に役立つ好奇心や行動力を育むコツや、仕事、人間関係、生きがい、老い、病などの悩み、さらにはコロナ禍やウクライナ問題といった社会の難局を乗り切るヒントになる「知恵とユーモア」が満載です!

絶対に諦めない! 自伝的青春小説の金字塔

 ヴァイオリニストになるという目標に疑問を持ちつつ高校に進学した雅志は、家計のことも案じ、とうとう父にこう切り出す。 「ヴァイオリン、やめてもいいかな?」 夢を見失った青年は、気まぐれにアルバイトを始めるが、生活は困窮を極めていく。大切なヴァイオリンを質入れするほどに…。 病気も患い、思い悩んだ末、逃げるように故郷へと帰った雅志。そこで彼を待ち受けていたのは…。 「解説」は芥川賞作家・又吉直樹さん。 小学生時代、著者が母に対する想いを歌った『無縁坂』を繰り返し聞いて泣き、その後も様々な曲を聴いてきたという。 又吉さんが本書を読んでわかった、著者の「物語を呼び起こす力」の核心とは!?

貧乏でも楽しい! 自伝的青春小説の金字塔

 ときは高度経済成長期の真っ只中。 長崎で「天才」と期待されたヴァイオリン少年・雅志は、大志を抱き、中学進学を機に単身で上京する。 両親の期待を一身に背負った少年は、貧乏に耐え、苦悩しながら、ひたすら稽古に励んでいた。 ところが、音楽系の高校受験に失敗したことで、ヴァイオリニストになる目標に疑問を持ち始め、悪友たちと過ごす時間が増えていく。 『お前を信頼しています』−−そんな母の手紙に胸を痛めながら…。 切なく哀しいけど、可笑しく、そして決して諦めない青春物語の金字塔! 「解説」は芥川賞作家・又吉直樹さん。 「どの場面を切り取っても優しさがある。感謝がある。自分と関わった人達を大切に思っているのが本当に伝わる」

かすてぃら
著/さだまさし 発売日:2013-06-06

さだまさし初の自伝的実名小説、遂に文庫化

 昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて,ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった——。シンガーソングライターとして作家として、家族を巡る珠玉の名作を紡いできたさだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。2012年4月10日、自身の還暦誕生日に上梓された、著者初の自伝的実目小説が遂に文庫化。7月7日からNHKBSプレミアムドラマにて遂に連続ドラマ化(主演・遠藤憲一、脚本・羽原大介『パッチギ!』『フラガール』他)。この夏、日本中の涙を誘います。

小学館文庫シリーズ