珠宝の紀行エッセイ集シリーズ第3弾文庫化
読んで、旅する。 会員制会報誌「シグネチャー」に連載されたエッセイ「旅先でこころに残った言葉」と連載中の「旅と言葉」からセレクトした人気シリーズ「旅だから出逢えた言葉」シリーズ第3弾の文庫化。スペイン、アメリカ、フランス、イタリア、日本と世界中を旅し続けてきた伊集院静氏が各地で出逢った市井の人々、画家、作家、スポーツ選手をはじめ、書籍、名画などから、ふと心に響いた「ひと言」をテーマに綴ったエッセイ集。「年の始めは、ともかくゆっくりスイングすることだ」(ボビー・ジョーンズ)「女性が立ち上がった戦いは真の戦いになるものよ」(コルシカ島のホテルの女主人)「見つゝ行け 旅に病むとも 秋の不二」(夏目漱石)「六月を奇麗な風の吹くことよ」(正岡子規)「モネは眼の人である。あの眼こそモネのすべてである」(ポール・セザンヌ)(本文より)
旅先でl心に響いた言葉を綴った紀行文集
「旅は読書と似ているところがあり、初めて読んだ時はその本に書かれてあることが明確に見えないが年を隔てて読み返すと、思わぬ発見があるものだ。人生の経験(失敗でもいいが)を積まないと見えないものは世の中にたくさんある。」(本文より) 世界そして日本国中を巡り続ける作家・伊集院静が旅先で出逢い、ふと心に響いた数々の言葉。南フランス・アルルでのゴッホ、伊勢での西行法師、仙台での井上ひさし氏、逗子なぎさホテルのI支配人、恩師・野口定男先生、人生の師・長友啓典氏たちが残した「ひと言」はある時、星のように輝き、人生に示唆を与えてくれる。「読んで旅する」珠宝の紀行文集「旅だから出逢えた言葉」シリーズ第2弾の待望の文庫化。解説はタレントで作家の加藤シゲアキ。
悩むなら、旅に出よ。「言葉」を巡る紀行文
「旅は、思わぬ出逢い、思わぬ人の一言を耳にして、考えさせられることが数々ある。このエッセイはそういう旅で出逢った言葉なり、人の行動を書いたものだ」(あとがきより) 世界を巡る作家・伊集院静が、20年以上続く国内外の旅の日々を振り返りまとめた、心に残る33の言葉。巡礼の道を辿ったスペイン、クロード・モネを取材した北フランスのルーアン、ウィスキーの蒸溜所を見学したスコットランド・アイラ島、白神山地の森を歩いた青森県。旅先の風景、忘れがたいエピソードとともに、フランシスコ・ザビエル、ヘミングウェイ、王貞治、城山三郎、恩師、家族らの言葉を紹介する。それらは何気ない事柄でも、私たちに人生を考えるヒントや勇気を与えてくれる。大切にしたい“ひと言”を見つけられる紀行文集、待望の文庫化! 「読む人それぞれに異なる土地の風景や、そこで聴いた音や全身をつつんだ匂い、出逢った人々との関係などが、自分でも気づかなかった形でクローズアップされてくるはずだ。〜過去の旅も、未来の旅も、より豊かなものにしてくれる。じわじわと、そのよさがわかってくる素敵な一冊である」(作家・島田明宏・解説より)
作家・伊集院静の原点が綴られた自伝的随想
1978年冬、若者は東京駅構内にいた。足元のトランクには数枚の衣類、胸のポケットにはわずかな金しかなかった。入社した広告代理店も一年半足らずで馘首され、酒やギャンブルに身を置いた末に、東京での暮らしをあきらめていた。生家のある故郷に帰ることもできない。 そんな若者が、あてもなく立ち寄った逗子の海岸に建つそのホテルで温かく迎え入れらえる。 「いいんですよ。部屋代なんていつだって、ある時に支払ってくれれば」 見ず知らずの自分を、家族のように受け入れてくれる“逗子なぎさホテル”の支配人や副支配人、従業員たち。若者はそれからホテルで暮らした七年余りの日々の中で、小説を書きはじめ作家デビュー、大人の男への道を歩き出す——。 作家・伊集院静の誕生まで、若き日に向き合った彷徨と苦悩、それを近くで見守ってくれた人々との出逢いと別れ。名門ホテルは平成元年にその歴史に幕を閉じているが、目の前に海の広がるあの場所で過ごした時間は、今でも作家の夢の中に生き続けている。作家デビュー前夜からの大切な場所と時間を振り返り、作家としての原点を綴った貴重な自伝的随想。巻末には、文庫化にあたり書き下ろされた「あとがき」を追加収録。
世界の名コースを巡る珠玉のゴルフエッセイ
「誰にも故郷はある。人によっては美しい山河であったり、海潮音を聞く海辺であったり、それぞれが故郷と呼ぶ風景がある。ここはあらゆるゴルファーの故郷である」 夢のゴルフ紀行は、最終章として、ゴルファーの故郷スコットランドを訪れる。五百年以上の歴史を刻み、世界中のゴルファーが思いを馳せる聖地セントアンドリュースのほか、ノースバーウィックゴルフクラブ、カーヌスティーゴルフリンクス、キングスバーンズゴルフリンクス、ターンベリーリゾート、プレストウィックゴルフクラブ、ロイヤルトゥルーンゴルフクラブ、グレンイーグルス、ザ・ナイルンゴルフクラブ、ロイヤルドーノックゴルフクラブ、など人口数千人のちいさな町のコースまで十コースを巡る。フォトグラファー宮本卓の写真とともに、ゴルフとは何なのか——作家にとっての答えを窺い知るオールカラー第四巻。
世界の名コースを巡るゴルフ旅エッセイ
「ボストンからマイアミまでアメリカ東海岸は素晴らしいコースであふれている。一度プレーしたら生涯忘れ得ぬホールが・・・」。魅惑のゴルフ紀行は、アメリカ東海岸、ハワイから、新天地・東海岸に進む。ひとりの天才設計家が32年かけて完成させたゴルファー憧憬のパインハーストリゾート、光と海のフロリダ半島にある名門TPCソーグラス、ニューヨーク郊外の市民コース、ベスページステートパークをはじめ、キアワアイランドゴルフリゾート、ベイヒル・クラブ&ロッジ、ワールドゴルフビレッジ、グランドサイプレスゴルフリゾート、ウォルトディズニーワールドリゾート・レイクブエナビスタコース、PGAゴルフクラブ、ワールドウッズゴルフクラブ、ドラルゴルフリゾート&スパ、ウィスリングストレイツ、ブラックウルフランの13コースを取り上げる。フォトグラファー宮本卓氏の美しい写真を織り込んだオールカラー文庫。誰もが一生のうちにいつかは訪れてみたい至福のコース満載のシリーズ第3弾。
心に滲みる短編小説と名エッセイ集の新装版
「先生、水芭蕉の花は空のご褒美なんだよ」。ダム建設によって水底に沈む街から東京に転校してきた少女ミチコ。都会に馴染めず、貧しさや母親への不信などに傷つきながらも、転校先で出会った先生に抱く少女の純粋な気持ちを通して、大切なものとは何かを描く文庫オリジナルの表題短編小説「プレゼント」ほか、逗子なぎさホテルに住んでいたときに部屋の係をしていた老人から聞いた話を書いた「靴」、京都に住んでいた時の話「宵の花」など、人との出逢いや大切な時間を綴った随想が満載。伊集院氏があとがきで「自分としては人物描写の出発点であると思っている」と書いている”旅の追憶”はじめ、”春の影”、”ギャンブル躁鬱”といった酒とギャンブル、男と女の人生模様を綴った心に滲みる名随想を多数収録。1998年に発刊した文庫の新装版。
世界のコースを巡る魅惑のゴルフ旅エッセイ
伊集院静氏が世界中の名コースを巡り、プレーして綴った珠玉のゴルフ旅エッセイシリーズの第2弾。フォトグラファー宮本卓氏の美しい写真とともにゴルファー憧れの島・楽園ハワイを訪ねる。オアフ島、ハワイ島、カウアイ島、マウイ島、ラナイ島の中から、一生に一度は行ってみたい19コースを取り上げる。訪れたのはフアラライゴルフクラブ、マウナケアゴルフコース、マウナラニリゾート、ハプナゴルフコース、コナカントリークラブ、ワイコロアビーチリゾート、タートルベイリゾートゴルフクラブ、コオリナゴルフクラブ、ロイヤルハワイアンゴルフクラブ、コオラウゴルフクラブ、マカハバレーカントリークラブ、プリンスヴィルリゾート、カウアイラグーンゴルフクラブ、ポイプベイゴルフコース、カパルアゴルフコース、ワイレアゴルフクラブ、マケナゴルフコース、ザ・チャレンジ・アット・マネレ、ザ・エクスペリエンス・アット・コエレ。同名単行本を改編集した文庫化シリーズで第一巻はアメリカ西海岸編。今後第3巻アメリカ東海岸編、第4巻スコットランド編と続く。
世界中の名コースを巡るゴルフ旅エッセイ集
伊集院静氏が世界中の名コースを巡り、プレーして綴った珠玉のゴルフ・エッセイ集。一生に一度は行ってみたい夢のゴルフコースを旅しながら、人はなぜゴルフをするのか? という根源的な問いかけをしつつ、同時に名ゴルフコースを案内します。同名単行本全四巻の文庫化第一弾。ゴルフフォトグラファー宮本卓氏の作品を満載したオールカラー版。第一巻はアメリカ西海岸編で、ペブルビーチゴルフリンクス、サイプレスポイントクラブ、ザ・リンクス・アット・スパニッシュベイ、スパイグラスヒルゴルフコース、バンドンデューンズ、パシフィックデューンズ、シャルドネゴルフクラブ、シルベラード・リゾート&スパ、リビエラカントリークラブ、サンドパイパーゴルフクラブ、ラ・コスタリゾート&スパ、アビアラゴルフクラブ、トーレーパインズゴルフコース、ケレンシア、エルドラード・ゴルフ&ビーチクラブ、カボ・デル・ソル・オーシャンコースの16コースを取り上げます。第2巻はハワイ編、第3巻はアメリカ東海岸編、第4巻はスコットランド編。
ゴッホは天使か?フランス絵画を辿る旅文庫
フランス絵画を巡る旅は最後に多くの画家たちが愛した土地・南仏へと舞台を移す。「ひまわり」を完成させたプロヴァンス地方で、ゴッホにしか見えなかったものとは? 写実主義の巨匠クールベ、南仏で生まれたバジールやロートレック、セザンヌ、晩年を過ごしたルノワール、ニースの美術館に作品が集まるシャガールやマティス・・・。彼らの色彩に南仏の大地と地中海の光は何をもたらしたのか?最後は旅の出発地パリに戻り、マネ、ドガそしてピカソの作品も鑑賞し天才たちの足跡を辿る。フランス絵画の成熟を目撃する第3巻。単行本には未収録の原稿も追加し、スペイン、フランスの計6巻の読んで旅するオールカラー・ビジュアル文庫の完結編。
モネは何を見たのか?フランス印象派を巡る旅文庫
新古典主義アングルとロマン派ドラクロワ。常に対比される二人が本当に描きたかったものとは何か?このほかに世紀の児とよばれるジェリコー、安堵の画家コローと、来るフランス近代絵画の「印象派」革命前の画家たちの足跡を辿る。そして旅はセーヌ河へと続く。印象派の語源ともなった「印象・日の出」を描いたモネ、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」のルノワール、「ポール・マルリーの洪水」を描き河畔の詩人と呼ばれたシスレーなど、光を求めた「印象派」とは一体何だったのか?作家・伊集院氏の独自の視点でフランス絵画を巡る読んで旅するオールカラー文庫。スペイン編3巻、フランス編全3巻の2巻目です。
フランス絵画の巨匠を巡る読んで旅するビジュアル文庫
比べるべきもののない都がパリだ〜詩人リルケがこう表現した芸術の都へと旅が始まる。「美の旅人スペイン編」に続く、フランス編のシリーズ第一巻。「一枚の素晴らしき絵画」に出逢うために作家・伊集院静が印象派を生んだ世界一の芸術国を巡る。フランス絵画のはじまりといわれるフォンテーヌブロー派から、フランス絵画の父プッサン、風景画の父ロランと、その胎動期の歴史を紐解く。70年前まで時代の闇に埋もれていた謎の画家ラ・トゥール、存在がはっきりせず作品だけが残るル・ナン兄弟などその秘密に迫る。さらに貴族社会の中で生まれた優美さを特徴とするヴァトーやフラゴナール、静物画の巨匠シャルダン、ナポレオンともに生きた行動する画家ダヴィットへと旅は続く。ナポレオンの出現によって芸術国家として飛躍的に変貌をとげたフランス。その中心としてのルーブル美術館の意味とは?オールカラーで楽しむ読んで旅するビジュアル文庫です。
巨匠ミロを辿る「美の旅人スペイン編」シリーズ完結編
スペイン絵画を巡る旅の最後は伊集院氏が最も楽しみにしていた巨匠ジョアン・ミロが登場する。「創作は大地から生まれるものだ」と明言するミロは故郷タラゴナと晩年を過ごしたマヨルカ島で何を感じたのか。カタルーニャの空と大地、太陽と星、その地に生きる人々に創作の根幹を見る。さらにピカソやヘミングウェイとの交流、内乱や大戦の惨禍を経て、徐々に象徴化・抽象化していく作品群に触れながら90年の生涯を通じて、探し続け、求め続けたひとりの画家の真実に迫る。読んで旅するビジュアル読本のオールカラー文庫化、スペイン編がついに完結。
サルバドール・ダリ。20世紀の画家の中でとりわけ異彩を放つスペイン絵画の鬼才。 生涯演じつづけた異端の人はいったい何をしようとしていたのか? 演じることのみによって新しい創造世界が生まれるのか? こう問いかけながら、旅はマドリードからカタルーニャ地方へとつづく。フィゲラスで過ごした少年時代からシュルレアリストたちとの交流。さらに最愛の妻であり創作の源であったガラとの出逢い。そして富と名誉を手に入れながらも悲劇が訪れる晩年。その奇抜な作品群と数奇な運命を辿る。読んで旅するビジュアル読本、迫力のオールカラー文庫化第2巻。
人はなにゆえ旅をするのだろうか? 作家・伊集院静がたった「1枚の素晴らしき絵画」にめぐり逢うため、スペイン・マドリードのプラド美術館から旅をはじめる。 まずは“黒い絵”シリーズの『砂に埋もれる犬』をはじめとする天才フランシスコ・ゴヤの作品群とその軌跡をたどり、カスティーリャ地方からゴヤの生まれたアラゴン地方へ。 異端の画家ゴヤは、何を見ていたのか? ゴヤが師と仰いだベラスケスや謎の多いエル・グレコの作品を前に、作家の目に映ったものとは? スペイン絵画の巨匠たちを、読んで旅するビジュアル読本待望のオールカラー文庫化。