内田洋子

イタリアの人の美意識を描く傑作随筆集!

 イタリア在住の人気エッセイスト・内田洋子が描く、イタリアの人々の美意識をテーマにした最新随筆集。 ミラノ、ボローニャ、カプリ島、ヴェネツィア、プーリアの山村の日常生活の中に見つけた音や色、味覚、 匂い、手触りを通して、イタリアの<美しいということ>の源を探る。 雨に沈むヴェネツィアで思い出すピアニストの人生『雨に連れられて』、美術館から盗み出された 名画の数奇な運命を辿る『それでも赦す』ほか珠玉の15編。

イタリアの驚嘆すべき人生の数々。全10話

 2011年に『ジーノの家』(文藝春秋)で第五十九回日本エッセイスト・クラブ賞、第二十七回講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の授賞第一作、待望の文庫化。 イタリアに30年以上生活し、旅行者ではなく生活者として見つめてきた著者が、風土、社会、人々、食を、精緻な筆で切り取った深く滋味のある随筆集。  いずれも著者が体験した事実をもとに巧みな筆致で1話ごとに驚くような結末が読者を待ち受ける。 カフェで知り合った大学教授から自宅を半分にするから買わないかと誘われる『ミラノで買った箱』。リグリア地方の田舎駅の駅員を襲った悲劇の事故と温情のドラマ『鉄道員オズワルド』。たまたま知り合った青年の結婚式に招かれて彼の郷里のシチリア島に渡ってみると想像もできなかった光景に遭遇する『シチリアの月と花嫁』。冬の海辺のホテルで出会った老いたロシア皇女が語った波乱の人生『ロシア皇女とバレエダンサー』ほか全10話。。

小学館文庫シリーズ