小学館文庫

経済界を震撼させた超問題作奇跡の文庫化

 「本書の内容のどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか。  これについて、巨大自動車企業に極めて近い経営者は99%が事実と私に言い切った。一方で良識ある自動車業界担当の官僚は、ま…

錯迷
著/堂場瞬一 発売日:2019-10-04

県警エリートの密命は警察署への潜入捜査!

 神奈川県警査一課生え抜きエリートの萩原哲郎に突然の異動命令が下された。赴任先は重大事件が希な湘南・鎌倉南署。しかも署長職。実はこの異例人事には密命があった。それは女性前任者の不審死の謎…

林真理子が描く『風と共に去りぬ』第一巻!

 〈小説『風と共に去りぬ』を読んだことがあるだろうか。私を作家へと導いてくれた小説である〉ーー自身の「原点」と語るあの名作を、ヒロイン、スカーレット・オハラの一人称小説として林真理子が鮮…

救急救命士が起こす奇跡!ドラマ化の感動作

 救急救命士の花巻みこと(24)には、特殊な「能力(ちから)」があった。手を重ねた人の、最期の姿が視えるのだ。みことは視えた映像から最適な救命処置を施し、運命を変えようとするが、どうして…

勝海舟を妻たみの視点で描くシリーズ第1作

 辰巳芸者のおたみは、贔屓にしてくれている函館の豪商渋田利右衛門の席で幼馴染みの勝麟太郎と再会する。麟太郎は、野犬に襲われたおたみを命懸けで助けたことがあった。蘭学を修業中の麟太郎は、お…

ブラック校則
著/涌井学 発売日:2019-10-04

僕らは戦う。恋するあの子と自由のために!

 佐藤勝利(Sexy Zone)高橋海人(King & Prince)出演、『セトウツミ』の此元和津也が脚本を手掛けた、ドラマ・映画・Hulu横断「ブラック校則」プロジェクト待望のノベラ…

陰陽師な女子社員の上司は京都から来た鬼?

 浅草の会社で働く永野遥香は、もう一つ、内緒の仕事を持っている。それは浅草の町を守る『陰陽師』の一族としての仕事。毎晩会社帰りに町を見回り、治安悪化の原因になる怪異を〈甘味祓い〉で祓って…

雰囲気探偵と死神執事の不可思議なぞとき!

 雰囲気重視で推理などろくにしない探偵・猪目空我は、古めかしい屋敷の一角で探偵事務所を開いている。まるで繁盛していないが、家賃が格安なのでなんとか操業できているのだが、くだんの屋敷の住人…

若き役人の周囲にはあやかしがいっぱい!?

 紫微国の西の果てにある侶州の役人として任地へ赴いた脩徳は、そこが「太陽と月が眠るところ」と呼ばれる辺境で、さらには魑魅魍魎が跋扈する土地だと知って、すっかり意気消沈してしまう。そもそも…

イマドキ女子と幽霊少女の感動吹奏楽小説!

 女子高生の美香が帰宅途中のゴミ捨て場で見つけたのは、トランペットより一回り小さい金管楽器、コルネット。なんの気なしに美香がその楽器を掴むと、なぜか近くから女の子の声がした。 「あ、そ…

『逆説の日本史』著者の新たなライフワーク

 『逆説の世界史』は、シリーズ累計550万部突破のベスト&ロングセラー『逆説の日本史』の著者・井沢元彦氏が挑む「新たなライフワーク」。待望の文庫版シリーズがいよいよ発売開始です。 構想…

進化も成長もしないまま遂にシリーズ第6弾

 おれたちが必死で釣った魚は、猫もまずいといって跨いでいく—— 米子の海岸で手作りテントを建設し、富山湾ではホタルイカ掬いに精を出す。 八丈島の堤防ではムロアジ大漁に歓喜の雄叫び…

シャドウ
著/神田茜 発売日:2019-09-06

お姉ちゃん、恋人、私——究極の三角関係。

 十代半ばで両親を失い、姉妹二人で生きてきた陽菜と元菜。美しい姉の陽菜は女優として活躍し、妹の元菜は付き人をつとめている。 姉の”影”として生きてきた元菜は、ロケ現場で野性的な風貌のカ…

視力を失った、そして事件を”目撃”した。

 警察学校の卒業式の夜、自らの過失で交通事故を起こしてしまった浜中なつめ。視力を失うとともに、同乗していた最愛の弟を亡くし、警察官の夢も絶たれて絶望的な日々を過ごしていた。 そんなある…

第19回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化

 全島蜂起! 幕末の隠岐「島後」に吹き荒れた叛乱の嵐——本物の歴史小説の凄みと醍醐味を、ぜひとも味わっていただきたい。 第19回司馬遼太郎賞受賞作、待望の文庫化! 弘化三年…

新米陰陽師と美形あやかしの迷コンビ誕生!

 「来たれ。そして、我に仕えよ!」  ときは平安、華やかなりし京の都のそこかしこ——夜の闇やよどみには、目に見えない物の怪たちが跋扈していた。さて、まだ幼い顔をした陰陽寮の新米役人・大…

巨悪を挫き、鬼畜を片づける一騎当千の剣!

 諸国遊行に生きる、元南町奉行所の隠密廻り同心・伊坂八郎兵衛は、半年ほど厄介になった名主・京屋忠右衛門とともに、越後出雲崎代官所へ足を踏み入れた。忠右衛門が世話を焼く新任代官の榊原兵庫が…

御台所様の御為とあらば命惜しむに足らず!

 十一代将軍家斉の正室・寔子には、密かに想いを寄せ合う初老の武士があった。その名を白野弁蔵という。表向きは提灯奉行という軽輩者だが、その実、御目付神保中務から陰扶持を頂戴する直心影流の達…

谷川俊太郎第三詩集と第一エッセー集の合本

 『愛について』は1955年の刊行。 いつまでも そんなにいつまでも むずばれているのだどこまでも そんなにどこまでもむすばれているのだ 弱いもののために 愛し合いながら…

明治に生き残った男たちの挽歌

 第10回舟橋聖一文学賞受賞作。 新選組最後の隊長・相馬主計と元隊士・安富才助。 土方歳三の最期を看取ったふたりは、戦いでそれぞれ腕と指を失ったものの、明治の世へと生き残った——…

小学館文庫シリーズ