セカンドウィンド

大人気シリーズの高校生篇、ここに完結!

 三年生部員が引退し、主人公・溝口洋は、キャプテンとして南雲学院高校自転車部を率いる立場になった。  自転車部を取り巻く環境も変わった。予算が削減される中、スパルタンな新任コーチが就任。その指導への不満やインターハイ連覇を義務づけられたプレッシャーで、チーム内の不協和音が高まっていく。それは必然的にキャプテンである洋に大きな波濤となって押し寄せるのだった。  高校最後の夏、親友でライバルでもある岳との切磋琢磨で、洋はどう成長するのか。連覇は達成できるのか。そして多恵や茜への想いは・・・? 大人の世界への旅立ちを前に、もがく少年たち。かつてない大激走の闘いを経て、やがて洋や岳たちは卒業を迎え、それぞれの夢を実現するため、進路を選択する。  躍動するキャラクター群。激烈なレース描写。怒涛のスピード感。誰もがかつて経験した友情や恋心・・。自転車という乗り物への愛と、若者たちのすべてが正面から描きつくされた本格ロードレース小説の決定版。  早くも青春スポーツ小説の金字塔の呼び声高い名作シリーズ第3巻、堂々の文庫化。

溝口洋、高校二年。加速する青春の日々!

 中学三年の秋、「金剛ヶ峰自転車ロードレース」に参加した溝口洋。その好成績からスポーツ推薦で南雲学院高等部に進学、活躍を期待される自転車部の中心選手の一人となっていた。 しかし、二年に進級した洋の日常は、決して順調ではなかった。気の合った乗雲寮の同室者・浅月翠は英国へと旅立っていき、後釜の同室者には病弱で神経質な後藤恒弘がやってきた。そして洋の自転車部での日々にも静かに暗雲が垂れこめてきている。 それは中三の秋の「金剛ヶ峰自転車ロードレース」に端を発していた。現キャプテン・南雲真一と最後のゴール地点まで激戦を演じた洋。しかしそこで起きた出来事は、洋の心に決して癒えない傷となって刻み込まれてしまった。そんな洋の自転車部でのポジションは下がり、親友・田村岳との間も気まずくなっていく。そして幼なじみの多恵との間にも小さな間隙が開いてしまった。 悩み苦しみ抜いてペダルを踏み続ける洋。復活のきっかけは訪れるのか? 大河自転車小説第2弾、もがき苦しむ青春群像を描く高校生編。

傑作青春スポーツ小説が改訂新装版で登場!

 スポーツ青春小説の第一人者・川西蘭が満を持して放った長編自転車小説の傑作が、改訂新装版で登場! 競売で手に入れた元郵便配達用の自転車をこよなく愛する鳴滝村の中学生・溝口洋。春休みの一日、雲見峠でロードバイクの集団に出会い、その速さに圧倒された瞬間から、洋の青春のギヤは回り始めた。 初めての自転車レースに出場し、名門・南雲デンキ自転車部ジュニアクラブの練習に通い始めた洋。そこで自転車に青春をかける仲間たちとの出会い、反目、初めての熾烈な競争、そして別れを経験する。 夏休み、気ままな自転車乗りに戻った洋は、清姫峠で天才的なヒルクライマー・田村岳と出会った。岳の父の経営する自転車店でバイトしつつ、いつしか友情と自転車への思いを深めていく。そして夏の終わり、洋は岳とともに伝説の激坂「メデューサの一瞥」「天狗の蹴落とし」に挑戦する。 自転車のように、時に加速し減速し、壁にぶつかり、でも着実に前進していく少年たち。峠の先に待つ未来を夢見る少年たちの輝くような一瞬一瞬を描いたこの作品は、スポーツ小説の枠を遠く超えて、読む者の心をとらえて離さない。溝口洋の青春の第一章、今スタート!

小学館文庫シリーズ