草枕

草枕
著/夏目漱石発売日:2011-07-06

本書が『神様のカルテ』を生んだ—夏川草介

 “この小説が、(シリーズ100万部のベストセラー)『神様のカルテ』を生んだ。                                      ——夏川草介 山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。  俗世から離れようと、旅をする画工は、山中の温泉宿に滞在し、那美という女に出会う。出戻りである那美は美しいが、少しエキセントリックなところもある。  画工は、那美に「自分の画を描いてください」と頼まれるが、なかなか気持ちが進まない。那美の従兄弟である久一が満州戦線に徴集されることになり、画工は彼女とともに駅へ見送りに行く。その際の一瞬に見入った画工は、彼女を画にすることができるよう思い始める。  言葉そのものの魅力に満ち溢れた、漱石文学の最高峰!

小学館文庫シリーズ