鋼次と〈いしゃ・は・くち〉を誹謗中傷する紙がばらまかれ、房楊枝が返品されてきた。おきわという女性と知り合った鋼次は、彼女に好意を抱き、その店を手伝いに出かけていく。ところが、その鋼次に…
「感染」「転生」に続く仙川医療ミステリー第3弾
農村風景が未だ残る関東のとある幼稚園で食中毒事件が起きた。園児の症状から、おにぎりの杜撰(ずさん)な管理による単純な食中毒だと思われたが、のちにカドミウム中毒だと判明した。安易な発表が…
働く自衛隊員たちの姿をみつめ、肉声を集める重厚なルポルタージュ、「兵士」シリーズ。第3弾では、急増する領海侵犯に日夜眼を光らせる、海上自衛隊の潜水艦および哨戒機部隊に鋭く迫る。一隻四百…
実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。4年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで…
兄・明信は酒造メーカー勤務。弟・徹信は小学校の校務員。30歳をすぎても一緒に暮らすこの兄弟は、女性にはもてませんが、日常を楽しむ術をよく知っています。職場の女性を誘ってホームパーティを…
タイトルの意味を知ったとき、その言葉に込められた強く切ない思いに、きっと涙すると思います。「おはよう」とか「おやすみ」とか「行ってらっしゃい」とか、そんなささやかな日常にこそ幸福はある…
愛国心むき出しでイラク攻撃を止めない米国と、依頼心むき出しで追従する日本。それで国際社会の動きに乗れると思ったら大間違い。紛争は長期化、民間人を巻き込むテロも頻発。世界はどんどん野蛮化…
DV問題を白日にさらした名著がついに文庫化。時代の変化にともなう法律の改正などにより大幅な加筆修正を加えました。DVの実例から暴力や暴言を繰り返す「する側」の心理と、逃げたいと思いなが…
長年続いた政権体制がマンネリ化し社会不安も増大していた江戸後期、後に明治維新の中心となる薩摩藩では破綻寸前の財政を改革すべく、調所笑左右衛門広郷が悪戦苦闘していた。53歳という、現在で…
選び抜かれた者だけに動かすことが許される戦闘機。軍隊であってはならない自衛隊において、戦闘機乗りの主な任務は、有事に備えての毎日が死と隣り合わせの訓練である。彼らはなぜ空を飛ぶのか。著…
日本の「キング・オブ・ロック」清志郎の衝撃の問題作がついに文庫化! 理想郷らしき「双六問屋」に住む男が縦横無尽に音楽への愛、社会への怒りを語り尽くします。憲法、君が代、自殺問題から発禁…
同じ職種でも年収に百倍の差が出る「年収大格差時代」が、日本でも到来しつつある。そんな時代に高年収を得るためには、どうすればよいのか? 日立製作所から経営コンサルティング会社マッキンゼー…
2000年12月10日、愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで、3歳になったばかりの女の子が20日近くも段ボールの中に入れられたまま、ほとんど食事も与えられずにミイラのような状態で亡くなっ…
文楽について、長年見続けてきた著者が綴ったエッセイ集。人形遣い・義太夫・三味線という文楽の3大要素の魅力や芸の味わい方、人気演目の梗概や作家としての深い作品解釈、時には観客視点による文…
「おかあさん、ナオが死んでも暗くなっちゃダメだよ」——。小児がんの中で、10万人にひとりといわれるユーイング肉腫を5歳で発病、9年という短い生涯を閉じた山崎直也くん。病床にあっても両親…
25万もの兵力を擁し、核兵器以外のあらゆる兵器を有する巨大組織でありながら、軍隊として存在することは許されない自衛隊。戦う相手も見えない中で「日蔭者」として生きることを強いられた隊員た…
僕は若い頃から本を読み、文章を書き、そのかたわら競輪とつきあってきた。だからできることは次の二つしかない。一つ、競輪場へ行き、競輪をやること。二つ、机に向かって文章を書くこと——文壇屈…
今年は南京攻略から70年、日本をおとしめ「大虐殺」を喧伝する映画が多数つくられ、反日の嵐が日本を襲う。この本は名著『パール判事の日本無罪論』の著者が20年前に出版した本を読みやすく再構…
“望郷の殺人者を追え”——クラブホステス絞殺事件の捜査線上に浮かんだのは、なんと新宿署の警部だった。表題作「哀しみの余部鉄橋」をはじめ、山陰の温泉芸者殺人事件を解き明かす「十津川 民謡…
戦国乱世の三大英傑のひとり、世に“鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス”とその人性を表される豊臣秀吉とはいかなる人物であったか? その虚像と実像を解き明かし、信長亡き後、最大のライバル…