小学館文庫

伝説の作家のあの「血のたぎる傑作」が遂に文庫化!

 自然の息吹とボクサーの鼓動が響く名編。故・江藤淳氏が文藝賞の選評で「いつの間にか引き込まれていた」「現代の只中に活きている」と語った、伝説の作家の出世作が遂に文庫化。負け犬同然にリング…

中世王権をめぐる戦乱の記をなぜ『太平記』と呼ぶのか?

 日本歴史史上、天皇という王権がこれほどまでに激震した時代があったろうか。王権をめぐって天皇家と、武力をもってのし上がった足利氏との争乱には多くの謎が秘められていた。たとえば、なぜ戦乱の…

「子供の人権」から「謝罪外交」まで、平和に甘える日本に喝!

 ますます絶好調のよしりんが、「個と公」の問題から「サッカー・ワールドカップ」「ワインブーム」「学校教育」「子供の人権」「南京と慰安婦」「謝罪外交」まで、ゴーマンかましてぶった斬る。戦後…

29歳で夭折した天才画家の生涯を克明に再現した労作

 『海の幸』で二十歳そこそこの若さで一躍名を知られ、天才、鬼才の名をほしいままにした青木繁。だがその後の人生は不遇の連続だった。画家を志す女性と恋に落ち、一子をもうけるが、画を描くこと以…

全日本人必読!数多の書評家が唸った稀代の歴史巨編

 空前の災厄続きに、人心が絶望に打ちひしがれた暗黒の天明期、大空を飛ぶことに己のすべてを賭けた男がいた。その“鳥人”幸吉の生きざまに人々は奮い立ち、腐りきった公儀の悪政に敢然と立ち向かっ…

どうせなら、思いっ切り生きて、笑って死にたい!

 死は自然なものである。だが多くの人は死を怖がり、病院でさえも死をタブーとする傾向にある。’92年、日本医科大学に日本初の医療管理学教室が作られた。そこで医療と患者を結ぶパイプの学問を研…

入江泰吉が歩き続けた大和路を、一緒に辿ってみませんか

 入江泰■が半世紀にわたって撮り続けた奈良大和路の風景を厳選し、彼自身のエッセイとともにハンディな文庫サイズに収録した写文集・第2弾。  錦繍の長谷寺・たそがれの薬師寺・若草山の山焼き・…

化粧品業界の裏側で繰り広げられる働く女たちの闘い!

 バブル後のキャリア女性を取り巻く現実に直面し、打ちひしがれる主人公・沙美だが、自らの人生をあきらめられない。「仕事でも恋でも百パーセント幸福になってみせる」そこから沙美の“闘い”が始ま…

あの頃、路地裏にはいつもこどもがあふれていた

 土門拳は昭和20年代後半から30年代初頭にかけて、精力的にこどもを撮影した。みな貧しいけれど、生き生きと目を輝かせて遊ぶこどもが町に溢れていた時代。土門はとりわけ東京の下町のこどもを愛…

孫娘に戦争の真実を真摯に語る感動のベストセラーを文庫化!

 ニューヨークの高校に通う孫娘から分厚い手紙が届いた。歴史の授業で太平洋戦争を勉強することになったという。手紙は戦争を体験した祖父への質問状だった。「なぜ軍人の学校に進んだの?」「アメリ…

「従軍慰安婦」に続き「南京大虐殺」論争勃発!ゴーマンが冴える!

 教科書問題、従軍慰安婦問題に続き、「南京大虐殺」論争が勃発。知識人たちによる言論が迷走し、人々を疑心暗鬼の渦に巻き込むなか、我らがよしりんが吼える!「南京事件」のすべての論点を簡潔にま…

こんな歴史観があったのか! 魂で感じる、リアルな昭和史

 「なぜ西欧は、東洋の片隅の日本までやってきたのか」「もし自分がその場にいたら、戦争を止められただろうか」「なぜ日本は再び経済的な発展ができたのか」…本書は、世界の動きを丹念に追いながら…

日本人の歴史観を規定したラジオ原作本「眞層箱」の謎に迫る!

 これは一体「真相」か「洗脳」か!? 敗戦後、GHQ占領政策の一環として制作されたラジオ番組「眞相箱」。歴史の真実に巧妙に虚偽を散りばめながら日本の“犯罪”を日本のお茶の間に告発し続け、…

危機管理能力欠如という現在日本の病理を掘り起こす

 「神国」ニッポンは元寇勝利の“奇蹟”により何を失ったのか?! 鎌倉幕府滅亡の背景を掘り起こしながら、責任の所在が曖昧で、危機管理能力が欠落しているという現代日本の病巣の淵源を明らかにす…

全宗(小学館文庫)
著/火坂雅志 発売日:2002-05-10

医術が秀吉の天下を決めた!隠し名参謀の野望とは?

 時代歴史小説の旗手として注目を浴び、着実に秀れた作品を発表し続けている著者の傑作である本作品は、甲賀出身で比叡山に学び、師・曲直瀬道三を踏み台に豊臣政権の中枢に食い込み、秀吉の筆頭侍医…

入江泰吉のまなざしで見る、うるわしの大和の風景

 私たちは、犬の嗅覚をもって、入江さんの大和に対する愛情の深さを感じとっているのだ。それは郷愁といったような、甘ったるい感情ではなくて、今は大和の風景と心中してもいい、滅びても本望だと、…

硫黄島に散った栗林中将が留学の地アメリカから息子に伝えたこと

 昭和3年、軍事研究のためアメリカに留学した陸軍大尉栗林忠道が、幼い息子・太郎に書き綴った絵入りの手紙。その15年後、彼は総指揮官として赴いた硫黄島で玉砕する。留学先からの絵手紙と、戦地…

ウメ子
著/阿川佐和子 訳/阿川佐和子 発売日:2002-03-06

ン年前の子ども時代を舞台にした、著者初の長編小説。

 ウメ子は変わっている。ウメ子はふつうの子とちがう。初めて会った日から、みよはずっとそう思ってきた。ロビンフッドのような服装に、勇敢な行動。みよは、ウメ子の魅力に夢中になった。そんなある…

土門拳の眼がとらえた寺院建築・仏像・庭園を凝縮した迫力ある写文集。

 ──ぼくは被写体に対峙し、ぼくの視点から相手を睨みつけ、そしてときには語りかけながら被写体がぼくを睨みつけてくる視点をさぐる。そして火花が散るというか、二つの視点がぶつかったときがシャ…

 父が死んだ、私が長い間いだき続けてきたわだかまりを解かないままに……十数年ぶりに帰った郷里はなにを語りかけてくるのか。 セピア色の記憶の彼方からよみがえる思いがけない真実。初めて知る母…

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