小学館文庫

5分で読めて、あっと驚き、わっと泣ける

 「君の死体を買い取らせてくれ」大病を理由にプロポーズを断った翌日、突然恋人からそう言われた余命いくばくもない彼女がとった驚きの行動とは――?(「あなたの死体を買い取らせてください」)「…

最終法廷
著/エリザベート・ヘルマン 訳/浅井晶子 発売日:2023-01-06

ドイツ犯罪小説最優秀作品シリーズ、初邦訳

 名門フンボルト大学の法学部を出ながら、破産寸前の法律事務所を共同経営する弁護士ヨアヒム・フェルナウ。ある日、ヨアヒムが窃盗の罪で弁護を担当したホームレスの若者が、裁判所の前で老女に銃撃…

珠宝の紀行エッセイ集シリーズ第3弾文庫化

 読んで、旅する。 会員制会報誌「シグネチャー」に連載されたエッセイ「旅先でこころに残った言葉」と連載中の「旅と言葉」からセレクトした人気シリーズ「旅だから出逢えた言葉」シリーズ第3弾の…

第六天魔王・信長の首、頂戴つかまつる!

  元亀元年(一五七〇)六月二十八日(新暦七月三十日)、浅井・朝倉勢と織田・徳川勢が激突した姉川の合戦が、弓の名人・与一郎の初陣だった。父・遠藤喜右衛門が壮絶な戦死をしてから三年、家督を…

しょったれ半蔵
著/谷津矢車 発売日:2022-12-06

大河でも注目!本当は武士になりたかった男

 かの有名な忍び、服部半蔵。その二代目は武士だった?戦国時代に名を馳せた伊賀忍者、服部半蔵保長。その長男・正成は、家を継ぐべく育てられた。しかし忍びの仕事は闇に紛れ命を奪う影の仕事。七歳…

写真をアートにした石原悦郎の生涯の文庫化

 1978年に日本で最初に誕生した写真のコマーシャル・ギャラリーであるツァイト・フォト・サロンの創始者、石原悦郎の生涯を追うことで、日本写真史を立体的に描いた単行本の待望の文庫化。石原が…

写真家畠山直哉が真摯に語る写真とは何か

 石灰石鉱山の写真集『LIME(ライム) WORKS(ワークス)』で一躍注目を浴び、いまや日本のみならず世界的に活躍する写真家・畠山直哉。石灰工場、石灰石鉱山の発破の瞬間、都市のビル群な…

飲むぞ今夜も、東京で
著/太田和彦 発売日:2022-12-06

広い東京を歩いて、辿り着いた良い居酒屋。

 東京は実に広く、名店といわれる居酒屋も数多くある。今日は、ぽつんと一つ赤提灯がともる町外れの居酒屋にしようか、地元に根付いた老舗の酒場にしようか…?いずれにせよ、長くその町に在る、言わ…

日本国民は大英帝国との同盟に狂喜乱舞した

  歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』。文庫最新刊となる第25巻では、まず西洋近代化の流れのなかで進んだ文学、国語、唱歌に関する「文化大改革」について幅広く考察する。初代文部大…

水商売の専門高校、廃校の危機!?

 日本初の水商売を専門に学ぶ都立高校が新宿歌舞伎町に設立されてから二十八年。夜の街は、コロナ禍による営業自粛で閑古鳥が鳴いていた。都立水商でも、伝統ある入学を祝う会が早々に中止になり、神…

鬼教官・風間公親、殺人現場に再臨場!

 ●第1話 硝薬の裁き益野紳佑の妻才佳は、半年前、車にはねられ亡くなった。事故の唯一の目撃者は娘の麗馨だった。警察は幼い麗馨の証言を採用せず、犯人とされた男は不起訴となっていた。●第2話…

軋み
著/エヴァ・ビョルク・アイイスドッティル 訳/吉田薫 発売日:2022-12-06

CWAニュー・ブラッド・ダガー賞受賞作!

 同居していた恋人との関係が唐突に終わり、エルマは長年勤めたレイキャヴィーク警察を辞め、故郷アークラネスに戻った。地元警察に職を得て間もなく、観光名所であるアークラネス灯台の麓の海岸で女…

追放されて醜い神の溺愛花嫁に!?

  物が発する言葉にならない声。小夜は、その声を聞くことができる〈蝶の耳〉という繊細な能力を持っているが、そんなちっぽけな力など、異能を用いて神々を喜ばせ、神々を繋ぎとめる巫の役目を代々…

極悪女帝の後宮
著/宮野美嘉 発売日:2022-11-04

斎帝国の李紅蘭は冷徹非道の極悪女帝で……

 「その男の首をお刎ね」 大陸に君臨する大帝国・斎には絶世の美女がいた。その名は李紅蘭。いくつもの敵国を打ち倒し、内政においては邪魔者となった相手を容赦なく切り捨てる、極悪非道の女帝とし…

1話4分、必ず騙される!31の恋愛掌編集

 かつて天才ギタリストと称された佐木山義徳。セルマは彼を愛し共に暮らした。だがアルコールに溺れる佐木山の暴力を受け、セルマは彼から離れることに。そして今、復活を果たしたステージに現れた佐…

お龍のいない夜
著/風野真知雄 発売日:2022-11-04

妻・お龍との愛を軸に描く、風野版龍馬伝

 「龍さんを斬らはるつもりどすか?」そんなことしたら、あんたの頭にペストルで穴空けてやる。一つやない。指の二本も入るような穴を、三つも四つもな。うちは、やると言ったらやる女やで--お龍は…

占領下の日本、音楽に魅せられた青春の記録

 敗戦後の「占領下の日本」で民間貿易が再開された1947年からサンフランシスコ講和条約が発効した52年まで、日本からの輸出品には「MADE IN OCCUPIDE JAPAN」の刻印を打…

書くインタビュー 5
著/佐藤正午 発売日:2022-11-04

親戚のおじさんみたいに呼ばれる作家の素顔

 「地元佐世保の書店員さんといっても、よく知らないひとたちなんだよ、交流なんてぜんぜんないし、名前だってわからない、道ですれ違っても顔もおぼえていないんだよ。そういうひとたちがさ、同じ街…

タスキメシ 箱根
著/額賀澪 発売日:2022-11-04

駅伝小説の真骨頂、箱根駅伝を描く大傑作!

  あの眞家早馬が「駅伝」の世界に戻ってきた!  大学卒業後、管理栄養士として病院で働いていた早馬は、紫峰大学駅伝部のコーチアシスタント兼栄養管理として、部員たちと箱根駅伝初出場を目指す…

警官が署内で首吊り!不祥事の裏にある闇

 T県警大貫警察署内のトイレで、地域課の巡査、静谷永人が首を吊っているのが発見された。拝命して三年の若手警官の自殺に、衝撃が走る。事態の調査にあたるのは県警本部に新設されたばかりの警務部…

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