ワケあり物件の謎を解く、それが入居の条件
「私と一緒に、ワケあり物件の謎を解いていただく。これが、入居の条件です」三軒茶屋のはずれ、深夜二時から四時の間だけ灯りがともる「午前二時不動産」。店主の青年・柏原泉は、迷い込んだ客たち…
残りの人生を楽しむため京都移住を決めた!
残りの人生を楽しむためぼくは京都を終の住処に選んだ !東京・自由が丘に長く住んでいたけれど、茶の湯を極めるべく京都の町家を購入しリノベーション。誰もが憧れる東京と京都の二都生活をスター…
夢枕獏、恩田陸両氏推薦! 新たな山岳小説
緑里はアラスカに向かっていた。旧友シーラと北米最高峰デナリに登るためだ。 シーラの幼馴染、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。二人の故郷、サウニケは北極海の小さな島…
人生の黄昏を希望に変える温もり溢れる一冊
人生は十人十色。悩みや悲しみ、後悔、生きづらさを抱え、傷つきながら進んでいく人々の姿の中に、希望と勇気を見いだす連作短編集。中高年の劇団をモチーフに、その団員と周囲の人々の生き様を描…
スポーツ成長小説の新たな傑作。
小学六年生の月人はJリーグ下部組織の選抜試験で、小柄なフォワードに華麗なドリブルで抜き去られてしまう。注目を浴びたその選手こそが、太陽だった。体格に恵まれながら結果を残せない月人は、応…
『九十歳。何がめでたい』を超える興奮の書
◎佐藤愛子さん曰く「人生論を書くつもりはなかったけれど、図らずも人生論になってしまいました」◎小島慶子さん曰く「佐藤さんが下さった最後のお手紙の一節に、私は不覚にも涙が出ました」192…
米南部リーガル・スリラー名手の新シリーズ
「事故った? GET RICH(リッチに電話を/一攫千金)」 アラバマからフロリダまでのハイウェイに看板を掲げ、交通事故案件を専門とし、いわば他人の不幸で財を成してきた通称「ビルボード…
過去を見た后…失われた神の予言とは!?
かつては「神の声」を聞いていた千和の国の神官家。だが今では神の声を聞くことはなくなり、八十年ほど前に起きた火事で、保管していた「神の声」の記録も焼失したという。火事の現場であった社で…
障害者受容の在り方を問う小児外科医の記録
人間の生命は、両親から一本ずつ染色体を受け継ぎ誕生しますが、染色体が三本に増えている病気がトリソミーです。異常のある染色体の番号により、「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソ…
第73回読売文学賞受賞作待望の文庫化!
第73回読売文学賞【随筆・紀行】受賞作待望の文庫化!父の死。倉敷の時間。白木蓮の咲く家。三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝的随筆集 「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合い…
彬子女王殿下が日本美のこころを探す旅
「赤と青のガウン」の著者・彬子女王殿下が6年間の英国留学を終えて次に向かわれたのは「日本美のこころ」を探す旅だった。「神宮の御神宝」「皇居の盆栽」「皇室が育んだボンボニエール」など、日…
空気を読まない女検事、降臨!
人が人を裁けるのか――「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。「特捜部初の女性検事」として期待と嫉妬を一身に背負う常磐春子は、着任早々、下水道事業の五社談合事件を任された。落とし所…
隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人!
相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。今回、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島…
赤穂浪士の助命嘆願に命を賭した姫の物語。
江戸は元禄、生類憐みの令が布かれていた頃。広島三次藩に生まれた阿久利は、播磨赤穂藩の浅野内匠頭長矩に輿入れし、安寧な暮らしを送っていた。しかし、勅使饗応指南役である高家筆頭・吉良上野介…
『神様のカルテ』に連なる勇気と希望の物語
病む人がいるなら、我々は断るべきではない。敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊するクルーズ船内のコロナ患者を受け入れ…
無能扱いされて公務員をクビ。でも実は……
「君は今日限りでクビだ。荷物をまとめて出て行きたまえ」 オルタナ王国の宮廷魔道士であるルミナ・シンフォニアは、突然、師団長にクビを宣告されてしまう。ルミナが国益に適う魔道具を開発できな…
後宮に現れた美僧が凶事を予言!?
左大臣の息子である雅遠。右大臣派の父を持つ詞子。政敵同士の家柄ゆえに、自分たちの仲を明かすことができないふたりだが、密かに、そして静かに恋を育てている。しかし、詞子が憂慮するのは家の…
戦後混乱期の複雑な人間関係が事件の発端に
警視庁捜査一課の若手刑事・市橋大樹は、妻を早くに亡くした94歳の祖父・勝之介と同居している。その祖父の頼みで呉・広島の写真を撮るため、市橋は二日間の旅行に出ることになった。予科練卒業後…
第3回「日本おいしい小説大賞」受賞作!
石庭大輔は、宇都宮市大谷町にある元石材商の旧家に独りで暮らす公務員。ある日、家の庭に見知らぬ若い女性が現れた。アヤと名乗るその女性は明治時代の生まれで、亡くなった大輔の祖父のもとで働い…
演劇界の異才による傑作群像劇
東京都三鷹市のスーパーマーケット「ママズキッチン」で働く人々は皆どこかヘン。しかしもっとおかしいのは毎日この店を訪れ「お弁当をタダでくれ」を叫ぶ車椅子に座る女だった。言葉を聞き入れても…