一番乗りは儂のもの、武功は誰にも渡さぬ!
渡辺勘兵衛は血路に迷っていた。織田信長が弑された本能寺の変に巻き込まれ、明智光秀への味方を選んだ主君・阿閉貞征が山崎の合戦で敗れたのだ。北近江の大名・浅井長政の重臣・阿閉家に仕え、精鋭…
世界的人気作家が贈る脱獄/逃亡スリラー!
3歳の息子マシュウを殺した罪で5年前から終身刑に服するデイヴィッド。彼にとっては身に覚えのない罪だったが、喪失感と愛する者を守れなかった後悔から無実を訴えることなく刑に服していた。し…
探偵の相棒は――異界から召喚されし者。
世界は不思議なことで溢れている。そもそもこの世界の外――異界から訪れる不思議すらある。「異界探偵」を名乗る班目三六三(まだらめザムザ)の仕事は、その異界からの干渉と思しき事件を解決す…
中華花街のホストと古龍に別れの時!?
色街の売れっ子隼夫(ホスト)怜景には悪霊が憑いている。殺され、国を奪われた両親や一族の怨念だ。滅びた国の皇子である怜景に悪夢を見せる怨念たちだが、蒼薇と同じ部屋で暮らすようになってか…
作家生活40周年!究極の「佐藤正午読本」
佐藤正午デビュー25周年を記念した単行本『正午派』の刊行から15年──作家生活40年の増補版として新たに編纂された文庫オリジナル【完全保存版】。短編小説もエッセイも、すべての原稿が文庫…
ワケあり物件の謎を解く、それが入居の条件
「私と一緒に、ワケあり物件の謎を解いていただく。これが、入居の条件です」三軒茶屋のはずれ、深夜二時から四時の間だけ灯りがともる「午前二時不動産」。店主の青年・柏原泉は、迷い込んだ客たち…
残りの人生を楽しむため京都移住を決めた!
残りの人生を楽しむためぼくは京都を終の住処に選んだ !東京・自由が丘に長く住んでいたけれど、茶の湯を極めるべく京都の町家を購入しリノベーション。誰もが憧れる東京と京都の二都生活をスター…
夢枕獏、恩田陸両氏推薦! 新たな山岳小説
緑里はアラスカに向かっていた。旧友シーラと北米最高峰デナリに登るためだ。 シーラの幼馴染、リタ・ウルラクは新鋭の女性登山家として名を馳せていた。二人の故郷、サウニケは北極海の小さな島…
人生の黄昏を希望に変える温もり溢れる一冊
人生は十人十色。悩みや悲しみ、後悔、生きづらさを抱え、傷つきながら進んでいく人々の姿の中に、希望と勇気を見いだす連作短編集。中高年の劇団をモチーフに、その団員と周囲の人々の生き様を描…
スポーツ成長小説の新たな傑作。
小学六年生の月人はJリーグ下部組織の選抜試験で、小柄なフォワードに華麗なドリブルで抜き去られてしまう。注目を浴びたその選手こそが、太陽だった。体格に恵まれながら結果を残せない月人は、応…
『九十歳。何がめでたい』を超える興奮の書
◎佐藤愛子さん曰く「人生論を書くつもりはなかったけれど、図らずも人生論になってしまいました」◎小島慶子さん曰く「佐藤さんが下さった最後のお手紙の一節に、私は不覚にも涙が出ました」192…
米南部リーガル・スリラー名手の新シリーズ
「事故った? GET RICH(リッチに電話を/一攫千金)」 アラバマからフロリダまでのハイウェイに看板を掲げ、交通事故案件を専門とし、いわば他人の不幸で財を成してきた通称「ビルボード…
過去を見た后…失われた神の予言とは!?
かつては「神の声」を聞いていた千和の国の神官家。だが今では神の声を聞くことはなくなり、八十年ほど前に起きた火事で、保管していた「神の声」の記録も焼失したという。火事の現場であった社で…
障害者受容の在り方を問う小児外科医の記録
人間の生命は、両親から一本ずつ染色体を受け継ぎ誕生しますが、染色体が三本に増えている病気がトリソミーです。異常のある染色体の番号により、「13トリソミー」「18トリソミー」「21トリソ…
第73回読売文学賞受賞作待望の文庫化!
第73回読売文学賞【随筆・紀行】受賞作待望の文庫化!父の死。倉敷の時間。白木蓮の咲く家。三世代の記憶を紡ぐ初めての自伝的随筆集 「金平糖が海を渡り、四人きょうだいが赤い金平糖の取り合い…
彬子女王殿下が日本美のこころを探す旅
「赤と青のガウン」の著者・彬子女王殿下が6年間の英国留学を終えて次に向かわれたのは「日本美のこころ」を探す旅だった。「神宮の御神宝」「皇居の盆栽」「皇室が育んだボンボニエール」など、日…
空気を読まない女検事、降臨!
人が人を裁けるのか――「正義」の番人たちの懊悩に迫る人情検察小説。「特捜部初の女性検事」として期待と嫉妬を一身に背負う常磐春子は、着任早々、下水道事業の五社談合事件を任された。落とし所…
隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人!
相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。今回、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島…
赤穂浪士の助命嘆願に命を賭した姫の物語。
江戸は元禄、生類憐みの令が布かれていた頃。広島三次藩に生まれた阿久利は、播磨赤穂藩の浅野内匠頭長矩に輿入れし、安寧な暮らしを送っていた。しかし、勅使饗応指南役である高家筆頭・吉良上野介…
『神様のカルテ』に連なる勇気と希望の物語
病む人がいるなら、我々は断るべきではない。敷島寛治は長野県信濃山病院に勤務する四十二歳の消化器内科医である。令和二年二月、院長の南郷は横浜港に停泊するクルーズ船内のコロナ患者を受け入れ…