小学生作家たち

 転校生との出会いと別れを通し、おかしくもちょっぴり切ない日々の中で成長する少年たち、ひょんなことから自分が放火犯だと思い悩む少年、眠れない夜、不思議な羊たちの村でさまよう少女……。新鮮でみずみずしい感性で描かれた小学生作家たちの世界は多彩です。 2006年にスタートした小学生限定の新人公募文学賞「12歳の文学賞」。多くのメディアから注目された第2回の受賞作・上位9作品に加えて、大賞受賞者の新作書きおろし短編小説を収録しました。 第2回の特別審査員の堀北真希さんが「豊かな想像力が結晶した奇跡」と絶賛した物語たちをじっくりお読み下さい。

 月へ行くことを夢見て、学校のプールに忍びこむ姉妹、小学校の先生の自殺をきっかけに生きる意味を模索する男子たち、大人への抑えられない怒りを抱える少女、魔法使いとともに旅立つ少年、たらこと明太子が繰り広げる戦争……。小学生が書いた小説はテーマも表現も多種多様だ。 小学生限定・新人公募文学賞として2006年にスタートして以来、多くのメディアで取り上げられ注目されている「12歳の文学賞」初代受賞作・上位作品を収録。 審査員のあさのあつこさん、重松清氏、西原理恵子さん、樋口裕一氏が絶賛した衝撃の才能がほとばしります。

小学館文庫シリーズ