武田鉄矢

“武田節”で名著・話題書を徹底解説

 1994年にスタートしたラジオ文化放送の番組「武田鉄矢 今朝の三枚おろし」。毎週月曜から金曜の朝、著者が気になっている一冊をピックアップし、「魚を三枚におろす」がごとく解説する人気番組を書籍化。 『失敗の本質』、『ザ・ラストマン』、『1行バカ売れ』、『修業論』、『持丸長者[幕末・維新篇]』、『狼の群れと暮らした男』など厳選した名著の中から、新しい考え方や人生の真理を軽妙洒脱な切り口で探っていく。 読んでは考え、考えては読む。本との対話から浮き上がる武田鉄矢の思考とセンスが凝縮された一冊。

「年を取る」ことは難しいけれど、面白い!

 人生をどう終えていくか。定年後、あるいは定年を間近に控えて、その先をどう生きていくか。寿命が長くなった今だからこそ、それは多くの人にとって、大きな悩みとなっている。  俳優・武田鉄矢さんは40代半ば頃から、すでに人生の降り方について考えてきた。いつまでも人生を登ってばかりはいられない。だからこそ武田さんは、これまで出会ったさまざまな人、書物で出会った師とも言える人々から、学んできたという。  本書は、武田さんが著名人や歴史上の偉人、書物で出会った師から集めた言葉の数々をもとに、人生の降り方を考えたものだ。さらに武田さん自身の失敗や知られざるエピソードも、さまざま開陳されている。それもこれも、今の自分を作った道標だからこそ——  武田さんは文庫化にあたっての「あとがき」にこう綴っている。<「老い」とはなかなかの難敵。ライバルですぞ。その四年の間、「老い」に立ち向かう「術」を、そして「一念」を懸命にさがしております>。「老い」ていない人が読めば、将来に光明を。「老い」ている人が読めば、心が軽くなること間違いなし。    人生に迷った時に読みたい座右の書になるはずだ。

武田鉄矢の「竜馬指南書」待望の文庫化

 2010年に出版されたベストセラーの文庫化です。 18歳の時に司馬遼太郎著『竜馬がゆく』に出合って以来、武田鉄矢は坂本竜馬の生き様にほとばしる思いを抱き続けています。 「自分の人生の中心線にいた人物」、「私に男を躾けてくれた」ーー竜馬は彼にとって、そんな特別な存在です。 本書は、竜馬の魅力を、今も残る貴重な資料と合わせて、独自の解釈で綴る、他に例を見ない「竜馬指南書」です。 竜馬の生き様から夢、仕事、恋、悩みなどを紹介し、そこに還暦を過ぎた自らの人生を重ね、今を生きる人に贈る「熱いメッセージ集」でもあります。

小学館文庫シリーズ